ROOTS66@Zepp Tokyo

1966年生まれのアーティストを集めてのイベント。オフィシャルサイトはこちら。
http://funky802.com/roots66/

出演者は以下。

宮田和弥/中川敬/田島貴男/斉藤和義/スガシカオ/阿部義晴/阿部耕作/たちばな哲也/八熊慎一/奥野真哉/木暮晋也/トータス松本/TATSU/パパイヤ鈴木(MC)

TATSUは77年生まれだけど、早生まれで同学年だからOK!とか訳のわからないことになっていた。それ言ったら和弥と中川は1学年上だよ?(笑)まあヤックだけじゃベースが厳しかったんでしょう、仕方ない。ちなみにそのTATSUは本日39歳の誕生日だったそうです。…あの、イベント名「DON'T TRUST OVER 40」なんですけど。誕生日迎えても足りないじゃねーか。


じゃあライブレポ。サクサクと書いていきます。

前半戦のボーカルは宮田和弥斉藤和義、ヤック、阿部B。バンドはヤックテッチのスパゴーコンビに木暮。曲により、多少の増減あり。詳細は最後にセットリストで。

まず和弥。1曲目はイベント用のオリジナルソングだそうで「ひーひーひーひー、ひのえうまー」とかそんな感じの曲。正直どうかと思ったけど、こんな曲を大マジに歌えるのは今日のメンバーでは和弥だけだなー、と妙な感心をしてみたり。間違っても全員で歌う曲ではない。2曲目ジュンスカ。アツい。40になってもジュンスカを歌える和弥は凄いと思った。フロアの盛り上がりっぷりから、今日の客の年齢層の高さが伺えます(笑)。3曲目はたぶんジェット機の曲。(歌詞で検索、たぶん「Fly High」という曲だ)

斉藤和義、意外にも?「君の顔が好きだ」。こういう場面だったら「歩いて帰ろう」をやりそうなものだけど、なかなか新鮮で良かったんじゃないか。せっちゃんが鍵盤。でもソロは阿部Bが弾いていた。「スローなブギにしてくれ」のエンディングでQちゃんが参加。次の曲はツインドラムで。ヤックボーカルのカバー曲だったけど、曲わからず。で「ルーシー」、スパゴーの代表曲っつったらやっぱりこれになるのか。

阿部Bボーカルで、オリジナル曲を。4年振りの新譜からの曲らしい。しかしその前に「その次は10年振りに“人生は上々だ”をやります」と予告していたので、正直そっちが楽しみで仕方なかったり。一旦引っ込んで「Y.ABE」(E.YAZAWA風です)タオルを羽織って、阿部B再登場(笑)。ちゃんとこの曲の時はそういうモードになるのねー。途中、まさかの「忍者ロック」まで挟み込む。あのー、一体今は何年なんですか(笑)。ハリボテのフライングVを壊して投げまくる。ロックですね。

ひとしきり盛り上がったところで前半戦終了。パパイヤのMCが入って仕切りなおし。そりゃそうだよね。いや、正直この前半戦を見ながら「…このノリで田島とか中川が入ってくるの?」と不安を覚えていたので。つーか、完全にSMAちゃん祭りのノリですよ(笑)前半戦。90年代的っつーか。良くも悪くも。まあ、これは後で書くわ。

後半戦。田島とシカオが2人で出てきて

シカオ「オリジナルシカオです」
田島「スガタカオです」

1文字しか変わってませんよ、田島さん。

しばしMC。シカオはサラリーマン時代にオリジナル・ラブのライブを見に行ったらしい。「その人と今同じステージに立っています!」 こういうMCって「尊敬する先輩アーティストと後輩が…」っていうシチュエーションだと割とよくある話だと思うんですが、これ何がおかしいって同い年なんだよな(笑)。そうは見えない。シカオが遅咲きすぎるのか。それこそジュンスカが武道館*daysとかやってた頃は何をしてたんだろうか、と思う。40年っつっても色んなアーティストがいるねえ、ホントに。

で、何を歌うかと思えば「黄金の月」。そういえばスガシカオって何だかんだで生で見るのは初めてかもしれない。やっぱりこの曲はいいなあ、と思っていたら2コーラス目、田島が!!

「しらないあ〜いだに、ぶぉくらぅわあ〜」

いやいやいや!それは無いだろ!(笑)いや、ちょっとこれホントに笑いがこらえられなくて参った。似合わなさ過ぎる。誰か突っ込まなかったのか。「田島さん、曲変えましょう」って。ちょっと想像以上の破壊力でした。いや、マジでみんな笑わなかった?田島が歌いだした瞬間に、決して「おお〜」っていう反応ではなかったもの(笑)。いやー、笑った笑った。

皆を爆笑の渦に叩き込んで(かどうか知りませんが)田島は退場。後半戦はQちゃんがドラムです。ギターは変わらず木暮、何気に出ずっぱり。で、ベースが…2階から見てたんでよくわからないけど、TATSUか?TATSUだよね?TATSUも66年生まれなのかー、へー(なんて思ってたら後に67年生まれと発覚する)

で、シカオが1曲歌って中川敬が登場。「ソウルフラワーにはこんなに客が居ない」とか、そんな調子の自虐MCから「平和に生きる権利」。古めの曲を選びましたねえ。と、この時は次にいわゆる代表曲枠として「満月の夕」をやるんだろうなと決め付けて見ていたんだけど、その次は最近の曲で「松葉杖の男」。あら。時期的にも「満月の夕」をやるかと思っていたので、ちょっとガックリ。名前しか知らないような人たちも、結構期待していたんじゃないのかな?「松葉杖の男」は良かったので、「平和に生きる権利」の代わりに「満月の夕」をやって欲しかったかな。

で、田島貴男。いきなりの「接吻」、歌い出しで客席が沸く沸く。中川の時の盛り下がりっぷりと対照的(苦笑)。ここで「接吻」を歌える田島ってカッコいいなあ。シカオがちょろっと歌った。これは違和感無し(笑)。そして「恋の片道切符」。しかしまあ、田島だけ別の国の人のようなシルエットだな。明らかに人種が違う。

最後はトータス。「サムライソウル」、CDではキーボードと共に歌いだすんだけど今日はギターで…って、そのまま1曲弾き語っちゃったよ。意外だったけど、なかなか良かった。そして「バンザイ」。TATSUのベースが上手すぎて違和感があります(笑)。

ここでMC。「最後ということで気負いすぎた、ちくしょうこの野郎…」とブツブツ文句を言い出す(笑)。「もう1回歌い直したいくらい」なんて言ったり。フロアに「20代?30代?」と聞いて手を挙げさせるが、阿部Bが投げたフライングVを上げた客に「それ阿部くんのやないけ!関係ないもん挙げるな、足元置いとけ!」と逆ギレ。はははは、ひでーなー。若干荒れてます。

で、もう1曲「銀河鉄道999」。こーれは、凄くハマってたなあ!めちゃくちゃ良かった。ある種、ウルフルズ王道のディスコチューンですからね。このままウルフルズがカバーしても違和感が無さそうなくらい。エンディングの「The Galaxy Express three nine〜」のコーラスを繰り返すところで、一人一人ボーカルが歌いながら入ってくる。最初のヤックが緊張してたのか、ちょっと下手だった(笑)。

終わってパパイヤ鈴木も加えて「勝手にシンドバッド」。何でこの曲なのか謎だが、とりあえずみんな盛り上がる。そして曲が終わって、パパイヤ鈴木がハケ

中川敬!」

と呼ばれるまで中川が居ないことに気づきませんでした(笑)。はははは!そうか、中川はそんなに「勝手にシンドバッド」を演奏したくなかったのか!(笑)いやまあ、何となく気持ちはわからなくもないけど。

最後は「66年に作られた素晴らしい曲を」ということで「今日の日はさようなら」。…キャンプファイヤーみたいだな。盛り上がる訳も無く、なんだかなーという感じで終了。

一応アンコール。しかしアンコールと本編を分ける意味あるのか?これ。

最後は皆おそろいの帽子を被って、ジュリーの「勝手にしやがれ」。まあ、これは盛り上がるよね。そしてこの曲でもボーカルは持ち回りだったんだけど、(本編で歌った人の中では唯一人)中川歌わず。でも立ち位置は真ん中。本編での浮きっぷりといい、中川らしいっちゃーらしいですけど。でも、そんなんだったら最初から出なきゃいいのにと正直思った(苦笑)。

【セットリスト】

  1. ?(丙午の歌、オリジナルソング)【宮田/八熊/木暮/哲也】
  2. MY GENERATION【宮田/八熊/木暮/哲也】
  3. Fly High【宮田/八熊/木暮/哲也】
  4. 君の顔が好きだ【斉藤/阿部B/八熊/木暮/哲也】
  5. スローなブギにしてくれ【斉藤/阿部B/八熊/木暮/哲也/奥野】
  6. ?【八熊/斉藤/阿部B/木暮/哲也/奥野/阿部Q】
  7. ルーシーはムーンフェイス【八熊/斉藤/阿部B/木暮/哲也】
  8. ?(セイリング?)【阿部B/八熊/斉藤/木暮/哲也】
  9. 人生は上々だ〜忍者ロック〜人生は上々だ【阿部B/八熊/斉藤/木暮/哲也】
    〜パパイヤ鈴木MC〜
  10. 黄金の月【シカオ/田島】
  11. イジメテミタイ【シカオ/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  12. 平和に生きる権利【中川/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  13. 松葉杖の男【中川/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  14. 接吻【田島/シカオ/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  15. 恋の片道切符【田島/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  16. サムライソウル【トータス】
  17. バンザイ【トータス/木暮/TATSU/阿部Q/奥野】
  18. 銀河鉄道999【トータス/木暮/TATSU/阿部Q/奥野/哲也】(エンディングでVoが続々と)
  19. 勝手にシンドバッド【中川以外全員+パパイヤ鈴木】
  20. 今日の日はさようなら【全員】
    〜Encore
  21. 勝手にしやがれ【全員】

という感じで楽しいイベントでした。

でもこういうイベントを心の底から楽しめる感じでもないんだよなあ、個人的には。それこそ10年前だったら素直に楽しめたんだろうけど。SMAちゃん祭り的に。

トリビュートイベントでもないから、選曲に全くテーマが無いんですよね。それがちょっと辛かったかな。それゆえのテンションの違いとかも感じたし。何か縛りがあった方が面白くなった気がする。「40までサヴァイブしてきた男たち」の底力を見るという意味では、ちょっと本気度が足りなかった気もする。いや、お祭りだったと思えばそれで全然いいんですけど。ていうか絶対お祭りなんですよ。俺の期待の仕方が間違っている。うん。でもって、お祭りにしてはちょっとアッサリしてたなあと。これだけ集めて2時間ちょいで終わってしまうのはね。まあ平日でZeppだから、長丁場もそれはそれでキツいんだけど。一人、もう1曲ずつくらい増やしても良かったのでは。

まあ、こんなこと言いつつも、どの曲が一番楽しかったかと聞かれたら、間違いなく「人生は上々だ」と答える訳ですが。完全に懐メロの部分じゃねーか!