アナログフィッシュ@吉祥寺前進座劇場

都合により45分遅刻。着いたら佐々木新曲「ラバー」が始まるところ。これが名曲。「ROCK IS HARMONY」時期の佐々木曲、といった感じの直球でいい曲。こういうの久々だなあ、と思ってたら仮題は「名曲」だったとか。ははは。間違ってはないけどさ、いやあ言うねえ(笑)。

「今度は迷うと書く方の迷曲を」と言ってから「ハーメルン」。いやいや、そんなこと無いでしょう。イントロで下岡がヴィブラスラップを鳴らす。

この日はサポートキーボードにクリンゴンの木村ひさしが参加。健太郎が「キーボード、木村ひさし!」と紹介する。が、木村は既にハケたあと(笑)。余りにも健太郎らしすぎてクラクラした。そして「夜も眠れない」「月の花」。

下岡新曲「LIFE GOES ON」。季節や感情や、ずっとこの先続いていくものを描いた曲。ライフ・ゴーズ・オンというタイトルは、そのままといえばそのままだ。続けて「Livining the city」。久々に聴いたような気が。下岡のボーカルがやや不安定だったのが残念。この曲は丁寧に歌ってほしい。また新曲で「パラドックス」。「パーラードーックス!」という印象的なコーラスに下岡のボーカルが乗っかっていく。“ストレンジなフィーリング”と歌っていたのはこの曲だったか?変則的なリズムも含めて、インパクトのある曲だった。

そして「さよなら90's」。今日は絶対に開演に間に合わない、大遅刻確定だったんだけど、それでも吉祥寺くんだりまで行ったのは、この曲を聴きたかったからに他ならない。希望が無いことが希望だった時代にさよならを告げる。それにしても、90's好きな世代には(他の同世代バンドと比較して)割とウケのいいアナログフィッシュが「さよなら90's」と歌う、この捻れた構造がとても面白い(それこそパラドックス?)。でも、90'sを同じように通ってきて、確実に90年代文化に影響を受けているバンドだからこそ、その言葉に説得力がある。

最近はこの曲でライブを終えることが多かったけど、この日はここからハローとアンセムで締め。ここまで全く有効利用できていなかった花道を、ハローのイントロで使用。といっても健太郎が練り歩いたくらいですが。無駄だなあ(笑)。

アンコール。下岡「Queenをもう1回やります」1回目はワンコーラス丸々歌ってなかったらしい。ああ、やっぱりそうだったのか。実は俺が到着したときは、丁度Queenが始まったところだったんだけど、ロビーで聴いてたら全くボーカルが聞こえてこなくて。そのときは「あれ、今日下岡欠席?」とかあり得ないことを思ってたんだけど(笑)。で、2コーラス目に入る時に場内に入ったから「ああ音響のせいでロビーじゃ聞こえづらいのかなあ」なんて思ってた。しかしワンコーラスすっ飛ばすって凄いな。本日初サポートの木村も焦った模様。

木村「俺(歌)わかるのに…」
下岡「そういうときはこれからは歌ってください」

丸投げした!下岡曰く「宇宙が見えた」と。どんなだ。

斉藤「健ちゃんも何か言ってやりな」
佐々木「俺はそういうのいいと思うよ!」

(笑)普段あんなに苛められてるのにやり返さない健太郎。いい奴だなー。

最後は「スピード」。やり直し+1曲ということでちょっと物足りなさが残るアンコールだった。会場の使用時間の都合があったんだろうけど、残念。

特に花道を有効に使うこともなく、この会場でやった意味というのは正直「?」なんだけど、ライブ自体は良かったと思う。まあ途中からしか見てませんけど。

  • Queen(下岡半分歌わないバージョン)
  • ラバー
  • ハーメルン
  • 夜も眠れない
  • 月の花
  • LIFE GOES ON
  • Living in the City
  • パラドックス
  • さよなら90's
  • Hello
  • アンセム
    〜Encore
  • Queen(通常バージョン)
  • スピード