THE CORNELIUS GROUP、EL-MALO、他@FACTORY公開録画

EL-MALO復活ということで、断腸の思いでスパルタを諦めて久々にFACTORYへ。どれくらい久々かというと約3年ぶり。前回見たのは2004年12月、ROSSOでした…ROSSOってのが、もう。いつの話だ的な。


控え室が稽古場みたいなところではなく、スタジオの裏側の寒々としたところ、ってこれはたぶん3年前に既にそうなっていた気がする。

MCはスカパラ谷中とPUFFY由美ちゃん。出演バンドを紹介する際に「まずコーネリアスグループ!」と初っ端に言ったので「あれ?」と思ったら、トップ出番でした。セッティングの手間を考えたらそうなるのか。

THE CORNELIUS GROUP

今日のオープニングお遊びは「ごきげんよう」のサイコロのテーマ(何が出るかな、何が出るかな)、だったそうです。そうです、っていうのは俺にはドラえもんの「あんなこといいな、こんなこといいな」にしか聞こえなかったので。ここは是非オンエアで確認したい。

先にセットリストを。

Opening
Breezin'
Wataridori
Gum
COUNT FIVE OR SIX
I Hate Hate
Beep It
Fit Song
E

40分。年末のCDJと殆ど同じ?なんて思ったけど、よくよくCDJのセットリストを見直してみたら結構違った。MONKEY/STAR FRUITS SURF RIDER⇒COUNT 5or6/I HATE HATE。今日みたいな500〜600のキャパだとこっちの方がハマってるね。(とはいえ、コーネリアスの客は常に地蔵状態なので何をやってもそんなに変わらないという説も)

短い時間ながらもライブは凄く良かった。ますますタイトに研ぎ澄まされる演奏が素晴らしい。いよいよ国内最終ツアー(?)の国際フォーラムホールが非常に楽しみ。

「E」で、客にカウント叫ばせる演出。あれが珍しくグダグダにならず(笑)。あそこは是非オンエアしてほしいですね。しかも、きちんと一回は失敗してるというのも笑いどころになってて良かった。

Levelload

ギター、ベース&ボーカル、リズムマシーンの3人組。事前にCDも手に入れて予習して気にいってはいたんだけど、ライブもなかなか良かった。ザクザクしたギターの上に、ふてぶてしいボーカルが乗る。ただ、途中ちょっと中だるみしたかな。リズムが打ち込みで、曲調がアップテンポ一辺倒だったのが原因かね。基本打ち込みでもいいんだけど、生ドラムがいた方がバンドっぽくていいと思うんだけどなー。まあここは好みの問題か。

THE JETZEJOHNSON

こちらも打ち込みを交えたロックバンド。さっきのLevelloadみたいに、今だったらポストパンクな方向に行くバンドが多い中、このバンドはちょっと違った。今の時流とはズレている。いわば90年代VICTOR系、XEOレーベル。SOFT BALLET/M-age/BRAIN DRIVE/Cutemenの系譜?「そんなとこ行っても得は無いぞ!おーい!」と言いたくなる雰囲気。(余計なお世話すぎる)

今、エレクトロ混じりのロックをやろうとしたら何となく洋楽っぽくなったり、そういう影響が隠せなかったりすると思うんだけど、全然そうじゃない。凄く日本的。ルックスは「脱ビジュアル系の方向に向かいつつあるビジュアル系バンド」みたいな中途半端な格好。そして超絶に下手くそなMC。あれだけカッコつけて横向いて歌ってるのに、MCはものすごい木訥ってどういうこと。

結果、7:3くらいでダサいんだけど、そういうのを全部含めて「面白ぇなー」と言いたくなるバンドだった。好き嫌いは別れると思うけど。しかし、普段どういうバンドと対バンしてるんだろうか?友達はいるんだろうか?とか余計な心配をしてみたくなる。

MCにて「この後は神の復活です」と無駄にハードルを上げる。こらこら。「エレクトロの神ですよ…」ええええ?エルマロってそんなにエレクトロなイメージ無いんですけど?

EL-MALO

ツインドラム、ベース(佐藤研二)、キーボード&木琴、アイゴンの5人が登場。右のドラムはこまっちゃん。って、要は右半分FOEですね。左側にスタンドマイクあり。うーん、引っ張るなあ。そんなにハードルあげていいんですか。

柚木さん抜きでインスト曲からスタート。7拍子でハードなギターリフ。一瞬「Earth Landing Over Drive」の別バージョンかと思ったけど、そういう訳でもなさそうな。しかしカッコいい。久々にアイゴンギターを堪能。『うわー、ここからBlindに繋げたらどうしよう』とか無駄な心配をしたけど、そんなこともなく「Limit45」へ。そして、いよいよ柚木さん登場!

(そんなに)太ってない!

そしてフロア全然盛り上がってない!

喜ぶべきか悲しむべきか、非常に微妙な状況。

いやー、絶対ハードル上げ過ぎだった!つーか、そんなに大したものじゃないって!何でトリなの!今日のお客さん、みーんなコーネリアス目当てだって!

そんなことを考えてる間も、柚木さんは奇声を上げながらステージ上で飛び跳ねていた。「Limit45」はアイゴンボーカルかと思ってたけど、サビ以外は柚木さんなのね。(今試聴してみたら、Bメロは完全に柚木さんですね。Aメロはやっぱりアイゴンに聞こえるけど。)

そしてこまっちゃんのドラムから「日没賛歌」きたー!(でもこの曲はFOEでやったことがあるから、そんなに復活って感じでもないなあ。つーか右側FOEだし)とか思ってたら「日没賛歌」じゃなくて「Baby it's you」に。騙された。「Baby it's you」は今のところ(まだ出てませんけど)CDの方がいいかなあ。もうちょっと歌を聴かせる感じでお願いしたい。

更に新譜から「W.O.&W.W〜Wipe Out&Wishing Well」。そういえばこういう横ノリの曲って、FOEではやってなかったね。

トランペットを加えて「No Shame」。あれ誰だったんだろうか。つーか、左側(柚木チーム?)のメンバーがさっぱりわからなかった訳だが。「No Shame」は後半かなり泣きの曲。アイゴンのノイズ混じりのギターと、柚木さんのボーカルがミックスされていく。これは凄く良かった。

終了。5曲、旧曲無し。

一応アンコールが起きるも、谷中と由美ちゃんが出てきて終了のお知らせ。「えー」という声が上がらなかったのが、正直なリアクションというか、感想というか。


つまり微妙だった。俺は単純に見れたことが嬉しかったけど、客観的に見たら微妙。もっといえば若干スベってた。

別に悪くはなかったんだけど、他の3つと比べるとバンドとしての一体感は少し劣っていた。や、そりゃ復活一発目だからね。当たり前といえば当たり前なんだけど。

ただアンサンブルの問題だけでなく、そのバンドならではの味というか、そういう点でも少し物足りなかったかなと。具体的に言っちゃうと、柚木さん。まだまだ、あんなもんじゃないでしょう!もっとクレイジーに暴れ倒し、もっとセクシーに歌える人ですよ。

全曲新曲だったというのもマイナスポイントかな。まあ、殆どの人には関係無いのかもしれないが。でも、古い曲やって一部のファンが「わーっ!」となるだけで、少し雰囲気変わった気がしなくもない。

ちなみに、今日のステージだけでいえば全然エレクトロではない。あー、前振りとハードルの上げ方がマズかった感はある、うむ。


余談:終わって、観覧していた友人からメールが。「エルマロよかったのあれ?」と突っ込まれたが「アイゴンは素敵でした」を連呼して何とか乗り切った。