カーネーション@月見ル君想フ
壮絶なライブだった。
矢部さん休養という事件は、メンバーが5人から3人になったときのことを思い出させた。「放課後の屋上で」を久々にやったのも、きっとそういうことなんだと思う。(3人での初ライブの1曲目が「放課後の屋上で」だったはず)
それでも3人になった直後のライブがいつもスリリングで期待と不安が入り交じっていたのとは違って、今日のライブの序盤は非常に安心して見ていられるものだった。当たり前だけど、3人になった当時の直枝さんと大田さんとは違う。
サポートドラマーの中原さんが素晴らしかった!今日が初ライブとは、とても思えないハマり方。矢部さんに似たスタイルのドラマーなのか、それとも忠実にコピーしてくれたのか、わからないけれど、とにかく違和感がまったく無かった。目立つミスも無かったと思う。ちなみにドラムセットは矢部さんのものだそう。
中盤、友情出演の鳥羽さんが登場してからは鳥羽さんオンステージの様相。初めて聞いたかもしれない「パーキングメーター」。そして新曲。まさか新曲まで合わせてるとは!次のレコーディングには参加したりするんだろうか、そんなことまで考えてしまった。
キーボードに佐藤さんを迎えて、ステージ上はタマコウォルズの方が割合が多くなる(笑)。「My Little World」のセッション部分が凄まじいことに。直枝、鳥羽のギター対決。
スリーピースに戻って、直枝さんも「ここからぶっ飛ばしていきますよ」と言ってから(ただ、この時点で曲始める前に左手を握ったり開いたりしていたので少し嫌な予感がしていた)「REAL MAN」。
ワンコーラス終わる前に直枝さんが演奏を止める。「腕つった…」
前にここ(月見ル君想フ)でソロライブをやったときも同じことが起きていた。鬼門。(とはいえ、直枝さんのこの左腕の不調はもっと前、それこそ5人時代にも見た覚えがある。持病のようなもの?)
マッサージを受けるため一旦引っ込むメンバー。15分ほど休憩というアナウンスも流れ、何度も見たことがあるとはいえ、さすがに心配になる。
実際は15分も休憩せずに、ライブは再開した。さすがに再開直後は直枝さんのプレイにも冴えがなく、フロアの熱気も少し冷めてしまったように思えたが、皮肉にもそんな状況にハマってしまった「REAL MAN」と、「WILD FANTASY」のキレまくりのカッティングで再びフロアは盛り上がりを見せる。加えて、初ライブでこんなトラブルに見舞われつつも変わらぬ安定ぶりを見せた中原さんのドラムには感服。
クエスチョンズ〜GONG SHOWの頃には、フロアも直枝さんの腕のことを思い出す余裕すら無かったのではないだろうか。少なくとも自分はそうだった。心配をするのも失礼なくらいの圧倒的なテンション。GONG SHOWのイントロで、中原さんを見据える大田・直枝の2人。ギターとベースを持った侍二人に対峙する女流剣士、という謎の設定まで思い浮かぶような絵になっていた。我ながら訳がわからない。
更に恐ろしいのが、ゴングショウで本編終わりかと思いきや、トドメに「ぼうふら漂流族」をやったこと。まさかこの曲を!カーネーションの曲の中で1,2を争うくらいに激しい曲で、中盤〜後半は長いジャムセッションが控えている。こんな曲をサポートドラム1発目のライブでやるとは…鬼だと思った。そして繰り返しになるけど、当然のようにこの曲も叩きこなす中原さん。何なんだ一体。惚れた。(はぁ?)
さすがにアンコールは1曲のみ。「Angel」で大団円か?と予想したが、スペードのエースで気持ちよく盛り上がる。
最後の最後は、直枝&大田で「市民プール」。もうギター弾くの辛いだろうに…それでも「出し切ってない」とか言って、アンコールに応えちゃう直枝さんはつくづく逆境に強いというか、なんというか。
壮絶なライブと書いたが、とてもいいライブだった。中原さんに惚れ(笑)カーネーションには惚れなおした。来月も楽しみです。
【セットリスト】
- バッファロー
- ? <以上、直枝さん弾き語り>
- 今日も朝から夜だった <曲中にサポートドラム中原さん登場、以降ずっと>
- 放課後の屋上で
- ハイウェイバス
- オフィーリア
<鳥羽さん登場>- パーキングメーター
- フランジ(新曲。FLANGE?)
- やめておくれ
- ぬけがらとかげろう
- Garden City Life
<キーボード、佐藤さん登場>- ムサシノブルース
- MY LITTLE WORLD
<鳥羽さん、佐藤さん退場>- REAL MAN <直枝さんの左腕がつったので中断>
<再開>- REAL MAN
- やるせなく果てしなく
- WILD FANTASY
- クエスチョンズ
- GONG SHOW
- ぼうふら漂流族
〜Encore 1- スペードのエース
〜Encore 2- 市民プール <直枝アコギ、大田コーラス>