PEALOUT@渋谷CLUB QUATTRO

19:28スタート(ワンマンで巻きかよ!)終わったのは何時だっけ?23:45くらい?もっと?時計見てないから忘れた。まあ4時間強。「時間の観念を知らないから」とか言いたくなるな。こんなライブばっかり見てたら他のライブが短く感じそうだ。

とりあえずセットリスト、たぶんこれでほぼ合ってると思う。まあ近々オフィなりsmashing-magなりに上がるでしょうが。

  1. 瞬間のカーニバル
  2. QUEST
  3. THE WAY
  4. JET DESIRE
  5. UNHAPPY
  6. AGAINST
  7. LIKE A SEAGULL
  8. LOST IN HELL
  9. LUCKY STAR
  10. APRIL PASSENGER
  11. BE
  12. 10の視界
  13. 響音狂鳴
  14. LIGHT FOR YOU
  15. NEW AGE ADVENTURE
  16. YOU
  17. SOULRIDER
  18. SUMMER'S GONE
  19. 沈黙の開拓者
  20. 心臓が動き出すとき
  21. TOUCH AND GO
    SE.爆裂世界(REMIX)
  22. PIANOMAN R&R SHAKE, SHAKE, SHAKES
  23. ROLLS
  24. PLANET ANIMALS
  25. HEIDI
  26. LIFE
  27. SATELLITE EMERGENCY
  28. CIRCLE OF THE METALIC SEASON
  29. あてのない手紙
  30. ONE KICK DISCHARGER
  31. GOODBYEBLE
  32. FLY HIGH(〜LADY MADONNA
  33. SUNDAY RAINBOW
  34. 爆裂世界

    〜Encore 1
  35. LET ME SINK IN THE DEEP REDDISH SKY
  36. WEAPON
  37. BEAT FOR YOUR RIGHT

    〜Encore 2
  38. EVERYTHING
  39. PEACE、ENERGY AND LOVE

    〜Encore 3
  40. FEEL
  41. GOD KNOWS I'M PROBABLY SIN
  42. SUCIDE IN YOUTH

という訳で感想。物凄く良かった。もしかしたらやってしまったかもしれない、どんなバンドでも為し得なかった「解散ライブが過去一番のライブ」という偉業を。色んなバンドが目標に挙げつつ、決して実現はしないこと(だって解散を選んだ時点で、そのバンドはどんな形であれ壊れかけているものなんだから)。「自分たちがカッコいいと思える内に辞める」というような言葉もよく聞くが、実際にはもう終わってしまっている、ということが多々ある。

PEALOUTのベストライブというと、2000年のフジロックを見た人なら殆ど全員がそのライブを挙げると思うんですが(僕もその一人です)、それを超えたと言ってもいいんじゃないか。時が経ち、確実に美化されているであろうそのライブよりも、この日のライブの方が「素晴らしい瞬間」が何度もあった気がする。高橋さんが「こんな解散ライブそうそう無いよ!」って言ってたけど、正にその通りだった。

まあ、正直言うと「頭7曲が無ければ」という但し書きを入れたいんですが(笑)。頭7曲は何だかギクシャクしたライブだったなあ。名古屋の時にも感じた「長時間のライブ故に最初は力を温存している」っていうのが「QUEST」や「JET DESIRE」でモロに出ちゃってた気がする(QUESTのテンションの低さにガックリきた)。まあ、そればっかりではなく機材のトラブルもあったんじゃないかな?と推測してみます。チューニングの度に近藤くんが袖に行って何か指示を出していたから、モニターか何か調子悪くて歌いづらかったのかも。あとはやっぱり何だかんだで「解散」の魔物というか、そういうものが憑いてたんじゃないか。「AGAINST」のブレイクで高橋さんが間違えたのはちょっとビックリした。緊張なのか何なのか。

と、駄目出し(というよりも残念だった点)はそこまでで、その後は本当に最高だった。名古屋よりも緩急がはっきりした構成。ギターセットは激しめの曲6曲→聞かせる曲4曲→ハードコヤーな曲を6曲→SOULRIDERで視界が開けて→江崎を呼んでもう一盛り上がり。簡単に書いてみましたけど、これで既に21曲やってるからね(笑)。完全に狂ってる。

「LOST IN HELL」のエンディング辺りから近藤くんのボーカルが良くなり出して、「LUCK STAR」「APRIL PASSENGER」はじっくりと聞かせる。そして鳥肌が立つほどの「BE」の絶叫。この曲は元々大好きだけど、それを差し引いてもこの日の「BE」は圧巻の出来だった。ここから「きたきた!」という感じでしたね、個人的には。続く「10の視界」も物凄くバキバキの演奏で痺れたなあ。「響音狂鳴」が来たときは名古屋と同じく「WEAPON」来るか!?と思ったけどやらず。くー。「YOU」は3人よりも4人でやってほしかった曲かなあ。

「SOULRIDER」が終わったところでゲスト。ラムタグ江崎。正直そんなに好きではないのだが、PEALOUTへの貢献度で言ったら歴代一位でしょうね。(これ書いて思い出した、久慈さん出なかったなー。)

「4人でしか出来ない曲を」と言ってから「SUMMER'S GONE」が始まってちょっとコケたんですが(笑)「沈黙の開拓者」へのコンボは江崎入りピールアウトの最大のヒットだと思う。この日も神々しいくらいのギターから曲がスライドしていくところ、凄く良かった。「心臓」では近藤くんが前に乗り出して煽る。そしてまさかの「TOUCH AND GO」。何かを期待して袖の方を見た人は大いに反省(?)…って俺、前にもこれ書いた気がする(笑)。この日のタッチアンドゴーは半分くらい歌詞変わってたんじゃないかな。やたら下見てたから床にカンペでもあるのか?ってちょっと思ったんですが(笑)気のせいかな。新しい歌詞はピールアウトの曲の断片が散りばめられていた。といってみるが、どんな曲が入ってましたっけね…忘れてる…「GO FUCK」は言ってた気がするんだよな。「WEAPON」の。

ギターセット21曲、2時間弱終わった時点で休憩が入る(笑)。爆裂世界REMIXが流れる中、とりあえずビール。Kさんも同じタイミングでドリンク貰ってて笑った。

ピアノセットはダンスチューン3曲→やや地味めポジション2曲*1→サテライトで弾けて→江崎呼んで3曲→最後にドカンと4曲といったところ。

名古屋でミスした「PIANOMAN」本日はバッチリ。「ROLLS」「PLANET ANIMALS」ここで早くも出すかー。この2曲で体力の半分くらい使った気がする。DANCE FOOL!

「SATELLITE EMERGENCY」の前に「世界最速ピアノチューン!」とか何だか言っていた。世界じゃなかったかもしれない、とにかく最速と言っていた気が。イントロのヒステリックなまでのピアノが最高にカッコいい。

久々に聞く「CIRCLE OF THE METALIC SEASON」、初めて聞く「ONE KICK DISCHARGER」、どちらも良かった。ワンキック…はこの編成じゃないとやりにくい曲なんだろうね。

グッバイボーからは怒涛の流れ。エンディングのコーラス、バックの音を極限まで薄くして近藤くんが生声で歌う。こういう演出はありがちではあるけど、やっぱりグッとくるなあ。「FLY HIGH」にはビートルズの「LADY MADONNA」入り。あー、楽しい。そしてこれはDVDには収録されないんだろうなあ(ビートルズは使用料が高いらしい)。それでもそんなこと気にせずにライブでやってくれたPEALOUTに感謝。(いや、実際あるんですよね。商品化が決まっているライブだと、普段やっているカバーが収録できない・もしくはお金がかかるから、そのせいでアレンジが変わってしまうという。某ミのアレですけど)

「爆裂世界」のエンディングは中々終わらないバージョン。3回も繰り返してたよ。ウルフルの「いい女」ばりになってます(笑)

アンコール1、「97年の3月に初めてクアトロでライブをやって、その頃の気持ちを忘れていません」(だったかな、うろ覚えです)というMCから「LET ME SINK…」。高橋さんの力強いドラムが印象的。最後は日本語で歌うバージョン。この日は黄金コンボの「GOD KNOWS…」に繋ぐか?と思ったら何と「WEAPON」!嬉しい誤算、持っていたビールを一気に流し込んで特攻。ああ、もう今度こそ本当に最後だろうな。この曲を聞けるのも。首がちぎれるんじゃないかってくらいに首を振る。そして「BEAT FOR YOUR RIGHT」、この日はさすがにフロアへの乱入は無し。

アンコール2は「EVERYTHING」から「P.E.A.L.O.U.T」へ。「SO WE WANNA SAY, WE GOT PEACE ENERGY AND LOVE ON UNCHAINED TIME」のコーラス、意外にみんな歌ってなかった気が。あそこは皆で歌うと物凄くカッコよいと思うんですけど、どうでしょう。どうでしょうっつってもな、もうやるかわかりませんけど。はい。

すっかり慣れてしまった感のあるアンコール3(笑)。「3人が出会って、初めて合わせたオリジナル曲を」という前振りから始めたのは何と「FEEL」。ここでやるかー。「GOD KNOWS…」を挟んで「SUICIDE IN YOUTH」は岡崎さんの絶叫から。

4回目のアンコールを求める声は止まず、しかし終電の関係かチラホラとフロアから人も減り始めてきた。スタッフが機材の電源を落とし始めた。お終いか。あ、おい、「STAND」やってないんですけど!!!常々、昔から僕は「STANDこそがピールアウトのテーマ曲」と言い続けていて、それが最後のツアーで実証されるんだなあ、なんて思ったんですね。ツアータイトルの「LAST STAND」を見た時には。なので名古屋でやらなかった時にはガックリ来つつも「まあ渋谷ではやるだろう」なんて安心してたんですが、まさかのやらずですよ。ビックリしてその場で地団駄踏みながら「やだー!スタンドやってー!」と無駄に騒ぐ。ああ、終わっちゃった。


名古屋でもそうだったんだけど、とにかく楽しくて楽しくて。悲しくなる隙を与えてくれなかった。そんな解散ライブは初めて見たよ、ホントに。フジロックはボーナストラックみたいなもので、気楽に楽しめたらいいなーと思う。

*1:誤解の無いように書いておきますが、この2曲大好きですから