BONNIE PINK@AX

もう何がビックリしたって登場した時のボニーのメイクと衣装。何か妙に色黒で、白のジャケットとパンツと帽子で、俺本気で「…木の実ナナ?」って思った。マジで。だから最初はドッキリなのかと思ったのね(笑)。ああ、まず偽物が登場なのかと。これがスペシャルな演出かと。そしたら本人だったから、もうアイゴンをガン見するしか無かったです、僕には。(結局そこか)

そのアイゴンは黒のスーツにデカめのサングラスで、あのー、ヤバいくらいカッコ良かったです。モニターに映ったのをニヤニヤしながら見てる自分は相当危ない。ゴン様!ステキ!(でも3曲くらいでサングラス取っちゃったよ。たぶん弾き辛かったんだろう:笑)

まあビジュアル的な話はそれくらいにして、内容。随所に粗いところがあったけど、トータルとしては満足。「10周年記念イベント」と銘打ってたから何をするのかと思ったら、二部構成・全シングル曲披露・ゲスト数名と盛り沢山。

良かったのは「Daisy」→「You Are Blue, So Am I」の流れ、やっぱりこういうアコースティックな感触の曲が心地いい。最近こういう曲を出さないのが寂しい限り。それと「眠れない夜」かな。リリース当時は結構ベタなバラードだなという印象しか無かったけど、ライブで聞くと物凄い迫力がある。「evil and flowers」の頃のような、ある種怨念じみたパワー(笑)を持っている曲。

アレンジを大胆に変えた「Do You Crash?」は賛否両論だと思うけど、個人的にはアリ。今までアコギでやってたのを普通にエレキでやったんですが、イントロ始まっても何の曲かわからなかった。それ位印象が違った。この曲ってある意味ボニーにとって「超えられない壁」だったと思うのね。どんなにアルバムを作ってもライブの最後は殆どこの曲だったし、やっぱりトーレ・ヨハンソン期の始まりであり最高傑作とも言える曲。この「超えられない壁」を乗り越えるのではなく、自らブチ壊すという目からウロコの方法論。痛快だった。

最後は「So Wonderful」。これ、ライブで聞くと物凄くいいですね。絶対PVで損してるよなー(笑)。まあ、ボニーのPVってそんなんばっかりですけど。

不満点は「過去と現実」「Thinking of you」辺り、音程が微妙にズレてて気持ち悪かった。あと斉藤和義を呼んで「真夏の果実」をやったんだけど、やるならもうちょっと練習してこいよと。せっちゃんがイントロのギターを間違えてやり直したのはいいとしても、肝心の歌が微妙に合ってなかったなあ。歌詞も間違えてたし。あれだったらCDで聞いた方がいい。大阪もせっちゃん来るのかね?これで代わりに「Lie Lie Lie」とかセットリストに入ったら泣く。あー、そうだ何で「Lie Lie Lie」やらなかったんだよ。確かにシングルではないけど「Daisy」やったくらいだし、やってもいいじゃないか。つーか、今日くらいしかやる機会ないよ。

話がズレた。あとメドレーをやったんですけど、アレンジが酷い。Forget Me Not→it's gonna rain→Take Me In→Forget Me Notに戻る、だったら「Forget Me Not」フルでやれよー!(笑)「Take Me In」から「Forget Me Not」って繋がり悪すぎるって。あ、でも「Take Me In」をフルでやらなかったのは良かった。序盤のMCで「全シングルやる」って言った時に「うわ、テイクミーインもやるのか」ってちょっと萎えたので。(ひどい言い草)

とりあえずこんな感じで。来週の大阪の方がいいライブになりそうだなあ。ちゃんとカメラ入れてDVD出せばいいのにね(今日カメラ入ってたのかなあ?)。このセットリストだったらみんな見たいでしょう。

【setlist】

  1. オレンジ
  2. surprise!
  3. Private Laughter
  4. 過去と現実
  5. Thinking of you
  6. 金魚
  7. Last Kiss
  8. Daisy
  9. You Are Blue, So Am I
  10. 犬と月
  11. Heaven's Kitchen
    (休憩)
  12. PERFECT(GUEST:おおはた雄一、ミト)
  13. 真夏の果実(GUEST:斉藤和義
    〜DJ TIME
  14. Got Me A Feeling(GUEST:DJ MITSU
  15. メドレー(Forget Me Not〜It's gonna rain〜Take Me In〜Forget Me Not)
  16. Sleeping Child
  17. 眠れない夜
  18. Do You Crash?
  19. Tonight's The Night
  20. So Wonderful


どうでもいいけど、Sleeping Childがシングルだということを忘れてました。始まった瞬間「あ、これもか」って思った。良かったですけど。

あ、あとアンコールが無かった件。確かに「シングル全曲披露」っていうコンセプトがあったから本編だけで十分成立してるんだけど、あれだけアンコールの拍手が起きてたんだから弾き語り1曲くらいやってくれても良かったんじゃないのー、なんて。「evil and flowers」が聞きたかった。まあでも、「So Wonderful」で終わる方が秋のツアーに繋がる感じでいいのかもしれない。