カーネーション@AX
今回は絶対ライブレポ書くよ。こんな素晴らしいライブのことを文字に残さなくてどうするんですか一体。(いや、こうやって書くと大阪は良くなかったのかと思われそうだけど、大阪も素晴らしかったです。余りに忙しかったので書いてないですけど…)
とりあえず、ポイントだけでも。
- ステージ前方にせり出した場所で、タキシード(?)着て演奏。バナナホールでのサブステージを彷彿とさせる。蝶ネクタイは思わぬ敵。
- ここ最近の「3人カーネーション」王道の曲は殆ど無し。「おお、こんな曲を!」という選曲が多かった。チケット代7770円で、ある意味敷居が高くなったこのライブにふさわしいというか。ふるいにかけられた客にとっては「そう来たか!」と唸らされる選曲。
- 10分の休憩を挟んで、後半戦。青山陽一を迎えての「なにかきみの大切なものをくれるかい」で、卒倒しそうになった。久々にやる曲ってこれか!(たぶん3人になってからは初)シューゲイザー的なこの曲にアオヨーのファンキーなカッティングとギターソロが入り、気持ちの良い気持ち悪さが炸裂。最高。この時点では「これが今日のベストソングだろうな」と思った。この後も、ギタリスト青山陽一の素晴らしさを思い知らされる。
- 今後テーマソングとなっていくであろう「ハリケーン」、これも久々であろう「グッバイ!夕暮れバッティング・マシーン」(イントロで悲鳴が聞こえた)では大田さんと青山さんでボーカルを。直枝さんはリッケンバッカーのベース。このベースはオープニングで大田さんが使用、この後のパートチェンジでは矢部さんが使用。
- 「摩天楼に雪が降る」の途中にて「スペシャルゲスト、鳥羽修!」 次作のプロデュースで絡んでいるのは知っていたけど、まさか今日のライブに参加するとは思っていなかった。いや、出たら嬉しいなくらいには思っていたけど。実際にその姿をステージで、カーネーションのステージで、また見ることが出来るなんて。涙が。本当にこらえきれず、喉にグッとくるものを感じながらジワジワと視界が滲む。ああ、鳥羽さんだ。カーネーションのライブでギターを弾いている鳥羽さんだ。色んな記憶がフラッシュバック、鳥羽・棚谷脱退ライブの映像が鮮明に思い出される。
- 分かれた道が再び交わった。この歴史的瞬間に立ち会えたことを幸福に思う。(今から書くエピソードは「こんな話があったような…」という記憶の元に書くのだが、もし何か違っていたら、もしくは「そんな話聞いたことねえよ!」というのであればどなたか訂正・ツッコミ入れてほしい。今ネット上でソースを探したのだけど、どこにも見当たらなかった)何年か前に、3人カーネーションのステージを見た鳥羽さんが「生き急いでいるね」と評したそうだ。これは勿論悪い意味ではないと思うのだが、この話を聞いた時に「ああ、やっぱり脱退は必然であって、この道はやはり交わることの無い道なんだな」と思った。だからこそ、脱退から3年経った今、この4人が同じステージに立ったということは本当に衝撃的だった。
- 何が良かったかって、決して「5人カーネーション−棚谷祐一」ではなく、あくまで「3人カーネーション+鳥羽修」だったところが良かった。SUPER ZOO!ツアーの5人編成を見た時も同じようなことを書いたけど、とにかくただのノスタルジーや回顧主義ではなく、「3人カーネーション+鳥羽修」はひたすら真っ当にカッコよいロックバンドだった。それが何より嬉しかった。この再会は後ろ向きな再会ではない。
- 更に「愛のさざなみ」でクライマックスを迎えるが、ここで終わる訳が無いのが今のカーネーション。大きな拍手で鳥羽さんを送り出した後は「Angel」「RUNNIN' WILD」「PARADISE EXPRESS」の3連発。3曲ともに、ライブ本編を締めくくることが出来るスケール感の大きな曲たち。最後の最後に4番バッターが3人出てくるなんて、抑え切れませんよ。こちとらメッタ打ちだよ。終了。最高すぎる。
- アンコール、直枝さんがヴィブラフォン(あ、ここまで全然書いてないけど随所に参加してます。凄く良かった)を入れることを思いついた時の話を。「前例の無いロックバンドとして」「全てに勝つために」 痺れた。何でこんな台詞がサラっと吐けるのか。カッコ良すぎるよ。それならこちらも言わせて貰うが、もう勝ってるよ。かなりの勢いで勝ってる。みんなが知らないだけで。何だろうなあ、本当に。こんなに凄いロックバンド、他に居ないよ。
- ハリケーン、影の黒幕・本根さん登場。開場が遅れたことについてのお詫び。(こういうことをきちんと言ってくれるのは素晴らしい。直枝さんも最初に言っていたけど)そして特別企画、ステージ上で鏡割り! 後でロビーにて、振る舞い酒として配るとのこと。おお、これは嬉しい。これが7770円の特典かな、と。バーチャル打ち上げ体験か。
- ラストは全員で「夜の煙突」。さすがに鳥羽さんも以前のように前に出てきたりはしないんだな…と思っていたら「前に行け、行け!」と煽る直枝さん。わかってるなあ(笑)。言われなきゃ行きづらいところだよね、ここは。鳥羽さん・青山さん共に前へ。大田さんはステージから降りて、フロアへ!
- ライブ終了後、ロビーにて乾杯。大田さん自らがお酒を配る。乾杯の音頭は直枝さん。最後は一本締め。
- 乾杯の時に本根さんが言っていた話。SMAの●●さん(名前忘れてしまった…)に「自分達だけでやってみたいんです」と独立の話を切り出したら、「少し待ってくれ」と言われた。「気持ちの整理でもしているのかな?」と思いきや、数日後に「AX押さえたよ」と言われたとか。…かぁっこいいなあ(笑)。
- 前半、ほんの少しだけ直枝さんが調子悪そうで気になったんだけど最後はそんなことすっかり忘れて見てた。あの10分休憩が結構良かったんじゃないかな?やっぱりバナナホールの3時間ぶっ通しは無理があったんじゃないかな(笑)。休憩とか全然アリだと思うよ、もう。
こんなところか。結構書いたな。いや、もっともっと書くことはあるはずだけど。
今日は本当に「ハリケーン・決起集会」といった趣だった。今回の高額なチケット代にはずっと疑問を持っていたけれど、マニアックな選曲と鏡開き&乾杯などの「クローズドなパーティ」の雰囲気作りのためには必要だったかのかな、という気分に。今後ずっとこの値段という訳ではないし。
来年のテーマは「SOUL」かな。新曲のタイトルは「SOUL POWER」、キャッチフレーズは「KING OF GARAGE SOUL」。魂のロックンロール。来年も楽しみ。
【セットリスト】(不完全)
- ?
- やめておくれ
- 市民プール
- 魚藍坂横断(以上せり出しステージ)
- Rock City
- 100人のガールフレンド
- SOUL POWER
- 愚か者、走る
- シケイロスのように
- New Morning
<10分休憩>- SUPER ZOO!
- やるせなく果てしなく
- マイ・フェイバリット・ボート
- なにかきみの大切なものくれるかい
- Superman
- Parakeet Kelly
- ハリケーン
- グッバイ!夕暮れバッティング・マシーン
- ハンバーガーですね
- 摩天楼に雪が降る
- 愛のさざなみ
- Angel
- RUNNIN' WILD
- PARADISE EXPRESS
〜Encore- VENTURE X'MAS TIME
<本根さん登場・鏡割り>- 夜の煙突
何か抜けてるかなあ。パラキートケリーとハリケーンの順番が怪しい。どっちが先だっけ?