大人で子どもでリスペクトで対バン、そんな話。

daimasの日記(id:daimas:20060115:p1)を読んで。

HEATWAVEはカッコいいなあ。
渋くなくていいなあ。
全然大人でない。おさまってなくて。
ギラギラしてて、いらだってて、アグレッシブ。
ベテランぽくないもんね。
そんで、サウンドだけ年季入っちゃってて、個々のプレイはもちろんさ、その上、グルーブとか呼吸とか間合いとか、なんつうかなバンドらしさみたいなもん、全部持っちゃってて。
大人と子どものいいとこ両方持ってて、そりズルい。

これを読んで「ん、どっかで見たことあるな」と思った。ああ、そうだ。自分がカーネーションのことを表現する時に使ってる言葉と同じなんだ。
もう何度も何度も、カーネーションのどこが凄いのか、どこが素晴らしいのか、どこがカッコ良くて何にそんなに惹き付けられているのか、というのをライブを見る度に、熱く唾を飛ばしながら(あくまで気分的にですが)語り倒している。ベテランなんだけど、渋くまとまっている訳ではない。組んだばっかりのバンドのようなアグレッシブな衝動も持ち合わせているのに、そのグルーヴには20年の歴史で積み重ねたブ厚さがある。そうか、HEATWAVEもそういうバンドなのか。ちょっと気になる。たぶん2回ほどライブを見たことがあるんだけど、もう数年前のこと、思い出せない。また見てみたくなった。

じゃあライブスケジュールを調べてみようと、HEATWAVEのオフィシャルサイトを見てみる。すると目に入ったのはDVDのパッケージ。あれ、これどっかで見たことあるなあ…あ、この前出たカーネーションのDVDと同じだ。同じシリーズのDVDで出てるのか。またもや親近感。


TOUR OF“LOVE”2005 [DVD]

こんな感じです。(HEATWAVEamazonリンクで画像が出なかった)

この「live goes on」というシリーズ、なかなか面白いセレクションが並んでいる。「このバンドのライブDVDとか欲しいけど、なかなか出ないだろうねえ…」と思ってたようなバンドが多い。

http://thelivegoeson.com/

そうそう、THE GROOVERSも出るんだよね。グルーヴァーズも同じく「ベテランなのに大人気ない」バンドだよなあ(笑)

THE GROOVERS /

THE GROOVERS / "Modern Boogie Syndicate" premiere live [DVD]

HEATWAVEカーネーションTHE GROOVERS、と並べてみて。ふと思ったのが「カーネーションを好きだっていう若手バンドって、あんまり居ないなあ」ということ。HEATWAVEは今回、LOST IN TIMEに呼ばれてライブをやった。グルーヴァーズBUMP OF CHICKENくるりGO!GO!7188辺りがファンであることを公言している。カーネーションはどうだろう?いや、居ることは居るんだよ。3ピースになってから、若手のバンドと2バンドで対決したライブは幾つかあった(パッと思い出せる限りではセロファンハックルベリーフィン、DUSK)。でも何だかこう「おお、そこが繋がるの?」的な意外なところからの声は上がらないなあ、と。セロファンなんかは昔からヤング・カーネーションなんて言われていたし(笑)ファミリー的な感じがするんだよね。もっとこう、直球で「カーネーション好きなんですよ!」って声を上げてくれないかなあ、なんて思う訳です。そして対バンしてくれないかなーと。

カーネーションも5人時代は若手のバンドとよく対バンしてたんですよね。「ムサシノ・コズミック・バスキング」という企画で。3ピースになってからは「気楽にやろうぜ」という自主企画イベントを行っているけど、こっちはムサシノ…に比べるとちょっと内輪的なノリを感じてしまう。別に悪い組み合わせではないんだけど、僕はもっと若手と対バンしてほしいと思っている。

ちなみにGRAPEVINEのギタリスト西川弘剛は昔からフェイバリットアーティストにカーネーションを挙げている(参照:FACTORY archive)。でも具体的にどの曲が好きとか、アルバムが好きとか、そういう話を聞いたことが無いんだよなあ。気になってます。リンクしたページはかなり古いページなんだけど(リーダーが居るよ:苦笑)まだカーネーション好きかなあ、ミスター。(まあ、対バンしたことあるんですけどね。パワステの閉店イベントだったかな。6,7バンド出たんで、特に絡みとかは無かったんだけど。)

でもバインももう「若手」じゃないからねえ(笑)。それこそ、去年やってた対バンシリーズは「若手」を呼んで、迎える側に居た訳だし。ううむ、気づけば俺も三十路リーチだ。またこうやって時間の経過を改めて実感するのであった。

とにかくカーネーションを聞く人がもっと増えればいいなあ、というのはここ何年かずっと考えていることで。今年もこうやって色々と考えて、時にこうやって言葉にして、少しずつきっかけの種を撒いていこう。「Angel」がリリースされた時に、とことん色々と書いていたら何人かの友人が興味を示してくれたのは、今でもよく覚えている。