フラワーカンパニーズ@渋谷CLUB QUATTRO
なんだかんだで今年初フラカン。つーか、よくよく調べてみたら最後に見たのが去年の6月だった。ほぼ1年振り。そんなに見てなかったのか…大嘘だ。1月に見てるし。今年の初ライブはフラカンだったよ…
序盤は何かピンと来ない感じだった。いきなり「雨よ降れ」の歌いだしをトチるというズッコケっぷりもありつつ、妙にステージとフロアの間に距離があるような。勿論フラカンの場合ライブのアベレージは物凄く高いので決して悪いライブではないし、どこがマズかったとか具体的にある訳じゃないんだけど。ごめん、ものすごい適当な感覚の話。去年の1月に同じ場所で見たワンマンが物凄く良かったので、無意識のうちに比べてしまっていたのかもしれない。
中盤「俺節」からミディアム・スローの曲が続くところから良くなってきた。ワンマンの選曲は新しい曲・古い曲のバランスに悩む、というようなことを言っていたが、この日の選曲は「メンバーが今やりたいと思った曲」らしい。至極シンプル。その結果選ばれた「春色の道」が偉く良かった。「バンドがいい状態じゃないとこの曲はやらない」という言葉通りの熱演。前さんがアコギをベースに持ち替えて一斉に音を出した瞬間、凄く気持ちよかったなあ。
そこから一気にバンドの音がまとまり、次のMCで10月のAXワンマン発表(それが埋まれば野音だ!)、客席との一体感が強まってそのまま最後まで怒涛の勢いで盛り上がる。ハタチ族・フェイクとメジャー時代の曲を2曲、捨鉢野郎・Yesとトラッシュ以降の曲を2曲というバランスもなかなか憎い。
アンコール1回目で「はぐれもの賛歌」のPV録り。PVといってもカラオケ状態の当て振りではなく、そのまんま生演奏。ライブバージョンのPVなんだろうか?「世田谷夜明け前」以降の新曲は初めて聞いたんだけど、今日聞いた3曲の中では「はぐれもの賛歌」が一番好きかな。一発で気に入ったので、アンコールでPVを録ると聞いた時に納得してしまった。これは割と間口の広い曲ではないだろうか。盆踊りほどわかりやすくはないし、深夜高速ほど「これぞ名曲!」という感じでもないが。何となく「吐きたくなるほど愛されたい」「永遠の田舎者」辺りを思い出す。
アンコール2回目、けいすけ誕生日おめでとう企画。プレゼントに福原愛モデルの卓球ラケット(けいすけは今世界卓球に夢中らしい)。本当に心の底から嬉しかったのか、その後の2曲をラケットを持ったまま熱唱。嬉しくて嬉しくて貰ったものを絶対に手放さないその姿は、完全に小学生のそれ。素晴らしい。37歳おめでとうございます。でも最後のメンバー紹介で「ギター・竹安堅一!」「ドラム・ミスター小西!」「ベース&リーダー・グレートマエカワ!」「ラケット・福原愛!」というのはさすがにどうかと思った。5人揃ってフラワーカンパニーズ!(うそ)
10月のAXワンマンについて。「遂にここまで登ってきた!」だったか「戻ってきた!」だか、そのようなことを言っていた。でも決してAXは最終目標ではなく、前さん曰く「また野音でやりたいね」と。「AX一杯になったら野音踏み切るから!」という発言には痺れた。*1何かさあ、すごいリアルだよねその話って(笑)。まだ目標段階の野音話を、AXを発表した時点で言ってしまうというのが、何か本気度が高いというか。ああ、ほんっとにやりたいんだろうなあと思って。実際、今フラカンが野音でやったら凄くいいライブになるんだろうなあ。見たい。その為にもまずAX。正直言うと埋まるかどうか物凄く微妙だと思うけど。土曜日だから地方からの遠征も大いにあるだろうから何とかなるかなあ。とりあえず僕はよっぽどのことが無い限り、行くつもりです。高橋だろうとカネだろうと。この日はもう。
しかしこういう「次回のライブはちょっとデカいところで!」(どーん)みたいなMCに俺は弱いなあ、と今更ながら実感した。何かグッと来ちゃうんですよね。その後に好きな曲とかやられた日にゃあね。今日は「俺たちハタチ族」。37歳、まだまだハタチ族。ちくしょう、カッコいいなあ。
【セットリスト】
*1:痺れたとか言いつつ正確な言い回しを忘れた。これで合ってるっけ?