東京事変@NHKホール

(以下、一ヶ月以上経ってからダラダラと書いた感想)

あんまり期待しないで行ったら思いのほか良かった。

ほんっとに一番後ろの席だったので映像の類が見づらかったのが残念。まあ安い席だしね。つっても5200円(+550円)。や、でもそれ位の価値は全然あった。久々に「高い金出す価値のあるホールコンサート」を見た気分。

別にホールでシンプルなライブでもいいんです、内容が良ければ。ただこういうのを見ちゃうと、他のホールライブも同じような額出してんのに、この差は何?と思うのも確かで。ぶっちゃけ民生5900円って何、とか。いや、民生は民生で好きだし、民生にこういう演出バリバリのライブをやってくれなんて全然思わないんだけどね、勿論。でも「同じ5000円台でも全然違うなあ」と思ったのは事実。

思いのほか良かったと言いつつも前半はさすがに距離を感じたなあ。客席の雰囲気も「ライブ」って感じじゃないんだよね。遠くで起きてる何かを眺めているような。NHKホールの三階って特に距離がある雰囲気だから仕方ないんだけど。

「手紙」からは良かったかな。「サービス」では「…何やってんの?」と笑わせてくれるパフォーマンス。そしてバービーボーイズのコピーでは、客が棒立ちすぎで、また笑う。なんかやってるとは聞いてたけど「C'm'on Let's go!」とはー。「おおっおー」のところで手を上げそうになった。大好きなんだよ、この曲。あと「センセーション」のところで、林檎のポーズがカッコ良かった。DVDに収録されることを願う。

そこから「ブラックアウト」、いい流れ。「手紙」も良かったけど「スーパースター」のボーカルは更に凄かった。三階の一番後ろまでバッチリ届いていた、どころの騒ぎじゃなく心臓を鷲掴みにされたような感覚。鳥肌モノ。「修羅場」でNHKホールがダンスフロアに!…とならないのが東京事変の客層なんだよなあ(苦笑)。でもホント踊れる。シングルで聞いたときには「何か地味だなあ」なんて思った自分を恥じる。「喧嘩上等」の前口上にシビれる。「透明人間」もいいなあ、一番良かった。

正直「本能」も「丸の内」もいらなかったんじゃねーの?なんて思うくらいに、「大人」の曲が良かったね。僕は椎名林檎の1st, 2ndが凄く好きで、ライブを見たのも「勝訴ストリップ」のツアー以来だったんだけど(LOFTで一回シークレットを見たけど、あれは短すぎたので除く)、こういう感想が出てきたのは自分でも意外。

今思い出した。フジロックでも見たか。でもあれ、全然良くなかったから記憶から消えてた(笑)。それくらい「東京事変」にしっくり来てなかったと思ってたんだけど。どうやら第二期東京事変は好きみたいです。

【セットリスト】(2ch林檎板より)

  1. 雪国
  2. 現実を嗤う
  3. 少女ロボット
  4. 歌舞伎
  5. 秘密
  6. その淑女(をんな)ふしだらにつき
  7. 現実に於て
  8. 入水願い
  9. ミラーボール(ペトロールズカバー)
  10. 手紙
  11. サービス
  12. C'm'on Let's go!(バービーボーイズカバー)
  13. ブラックアウト
  14. 本能
  15. スーパースター
  16. Dynamite
  17. 修羅場
  18. 御祭騒ぎ
  19. 喧嘩上等
    〜Encore
  20. 透明人間
  21. 丸の内サディスティック
  22. 落日