スクービードゥー@Que

"P.S. Funk-a-lismo!" と銘打たれた追加公演(?)。さすがにセットリストを変えてくるだろうとは予想していたが、まさか被りが1曲しか無いとは思わなかった。そこまでやるか!メドレーでやった曲も1曲1曲数えるとこの2日間で70曲近くやってるんじゃないか?こんなにも沢山の愛すべき楽曲を生んできたんだなあ、とちょっと感動してみたり。勿論ただやるだけじゃなく、演奏は最高のファンク&ロックンロール。そしてこの2日間を歌いきったスターに、まずは最大の賞賛を。スウィート・ソウル・スウィンガー(シンガー)!

この日はライブが始まる前に「SCOOBIE DO PV HISTORY」ということで、過去のPVをダイジェストで流す。スクービーのPVってあまり見たことが無かったので、なかなか面白かった。「真夜中のヒーロー」なんてPVあったのね(笑)。しかし、あれだけあったら余裕でPV集出せると思うんだけど、出さないのかね。10周年記念で出せばいいのに。今なら勢いで買ってもいい。(勢いで、て)

さてライブ。序盤は「PLUS ONE MORE」の中から立て続けに。前日の野音ではやっていない曲ばかりだったので「あー、プラスワンモーから徐々に遡っていくのね」と気づく。久々の「SISTER」「SLOGAN」は痺れた。「ENJOY YOURSELF」と歌っていた曲はRICO RODRIGUEZトリビュートの曲かな。

5曲終わってMC。フロアからの「スクービードゥー!」という声に「たぶんスクービードゥーだよ」と答えるスター。「たぶん野音でドラムを叩いてたのはアイツだ!」とMOBYを紹介。「あの後ろ姿には見覚えがあるな…」とジョー。そしてリーダーを紹介したところで、いきなりリーダーがギターを弾き出して曲に。カバー曲だろうか、知らない曲。終わってスターが一言。「打ち合わせに無い曲をやりやがった…」狭いハコならではの遊び心か。野音とはまた違う、リラックスした感じ。

「THE CHANCE」をやる前のMC。「チャンスはそう何回もあるもんじゃない」「少ないチャンスを逃すな!それがお前の…アタックチャーンス、だ!児玉清、いや今だったら博多華丸か(笑)。もちろん手の振りも付いてます。客のウケに気を良くしたのか、その後もアタックチャンスネタを言うスター。「おまえのソウルの児玉清的部分で!」 それ、どんな?

「Lily-Be」を挟んで「No.3」で一気にフロアの沸点が上がる。さっきのPVを思い出してちょっと笑う。メンバーのルックスも、スターの声も若かったなあ。でも今の「No.3」の方がダイナミックかつソリッドな感じがする。これが10年の積み重ねか。

MC。前日の野音について。「6月25日、日本でファンクが目覚めた日です。」「ファンカリズモ記念日!」 来年から祝日にしてください。

今日のCLUB Queはナガイケジョー加入後、初のライブを行った場所だとか。そして「下北沢に来ると懐かしい曲をやりたくなる」ということで、怒涛のK.O.G.A&DECK RECKメドレー!始める前にスターから「もしかしたら知らない曲があるかもしれないが、とにかく踊れば大丈夫」というありがたいお達しが。そのおかげか、とにかく1曲始まるごとに歓声が上がる上がる。終わったあとに「お前らちょっと盛り上がりすぎだろ」とツッコミが入るくらい。いやあ、でもこれは騒がない方が嘘でしょう。個人的には「恋人はそれを待ちきれない」が嬉しかったなあ。あと「くもり空のベイビー」。

MC。ライブだけじゃなくてCDを…という話だったか、ちょっと細かいところ忘れたけど「どんなに遠くでも俺たちの歌は届く」みたいな流れで「ここから(遠くの)あそこまで」というのを英語で言おうとしたスター。

「FROM THIS TO THAT

フロアの8割くらいが「幾らなんでもそりゃ違うだろ…」という空気で失笑。「あれ?いいこと言ったのに滑った?」とはスター談。豪快な中学生英語です。

しかし只では起きないスター「お前ら、俺を慰めるためにも盛り上がれ!」 そんな煽り文句初めて聞きました。

SCOOBIE DO」の中から、野音で唯一やらなかった曲「Guitar,Drums&Bass,Funky Microphone」。コール&レスポンスで盛り上げてから「恋は魔法」「Beautiful Days」、更に「左胸のボス」(ジョーの動きがキレすぎ)「真夜中のヒーロー」「悪い夢」とフロア全員、喉枯れまくりの大絶叫コンボ。死ぬ。スターを慰めるどころか、こっちが汗でぐっちょぐちょ。もう。

アンコールはカバー?と「サンセットグルーヴ」。さすがにスターの喉も枯れ気味だったけど、もうここまで来たら関係無いよ。心に響くかどうか、その点では全く問題無し。これをソウル・ミュージックと呼ばずして何と呼ぶ。

DJの音が流れてくるが、当然まだまだ帰るわけには行かず2回目のアンコール。「聞きたい曲ある?」というスターの問いかけにフロアから「都会!」とリクエストが。

スター「いいよ、都会やろうぜ。コイツラがバカ踊りをするのを見てみたい。

バカみたいに踊ってやろうじゃねーかこの野郎!と意気込むも、リーダーが却下したらしく取りやめに。残念。(個人的には「デイトリッパー」が聞きたかったんですけど)結局「Little Sweet Lover」で締め。昨日もやったけど、これはオッケーでしょう。や、むしろやっぱりQueクラスのハコだったら、この曲でぐちゃぐちゃになって終わりたいところ。途中「Funk-a-lismo!」も混ぜての大爆発。

文句無しの "FUNKY 4 純度100%" による「裏ファンカリズモ」。いや、こっちが表か。どっちでもいい。正直、野音見終わった後は「あーもう明日やんなくていいじゃん、今日で満足できない奴はアホだよ、ファンキーの欠片もねえよ」とか思ってたけど、QueはQueでやっぱり良かった。どちらが良かったとかではなく。どっちも良かった。なぜならどっちもファンクでロックで爆発してたから。ファンカリズモな2日間。10周年おめでとうございます。

【セットリスト】(メドレーは順不同・抜けがあるかも)

  1. GOOD MOANIN'
  2. SISTER
  3. SLOGAN
  4. ?
  5. ENJOY YOURSELF
  6. ?(リーダー即興)
  7. THE CHANCE
  8. Lily-Be
  9. No.3
  10. メドレー(Eの循環〜Do The Scoobie〜白い蝶々〜恋人はそれを待ちきれない〜キミとオレ〜くもり空のベイビー〜December Song〜天国への階段〜Come On Now!〜のら犬のブルーズ)
  11. Guitar,Drums&Bass,Funky Microphone
  12. 恋は魔法
  13. Beautiful Days
  14. 左胸のボス
  15. 真夜中のヒーロー
  16. 悪い夢
    〜Encore 1
  17. サンセットグルーヴ
    〜Encore 2
  18. Little Sweet Lover(including Funk-a-lismo!)