松浦善博、奥田民生、SPARKS GO GO@横浜BLITZ

3組の個人名義だったけど、実質はTHE BAND HAS NO NAMEのワンマンだった。民生とスパゴーのソロアクトも少しだけ期待していたので、やや残念。

で、元々僕はバンハズにはそんなに興味が無くて(2005年にバンハズって言われてもなあ…という気分だった。去年は)。だから楽しめるかどうかちょっと不安だったんだけど、なかなかどうして、いいライブだった。松浦さんのボーカルが意外にも(失礼)良かった。声がいいよね。ちょっとヤックに似てるなと思ったけど、正直ヤックより上手いよなあ、なんて。あとはやっぱりスライドギター!いやー、あんなにスライドギター弾きまくる人は初めて見た。民生が「松浦さんはこんなにギターが上手いのに、指がつるつるだ!」って言ってたのが笑えた。そうだよな、スライドバー付けっぱなしだし。

でも主役のはずなのに全然前に出てこない、その控えめな感じも好印象。「バンドに駄目出しは無いんですか?」と聞かれても「2曲目でミスが…自分が弾けてなかっただけなんだけど」と自分のことしか言わない。民生とスパゴーに関しては誉め殺し状態。ははは。いいなあ、ホントにこのバンドが好きなんだね。

民生は民生でサイドギターだからか、いい感じに力抜けてて楽しそう。自分のライブではあんなにジャンプとかしないよなあ、とか思いながらニヤニヤしてみる。しっかし、ジャンプ低いなあ(笑)。

途中、コブクロの小さい方がゲストで登場(小さいっつっても民生とかヤックとかと全然変わらないけど)。松浦さんにはよく世話になってるらしい。あと、昔ユニコーンとスパゴーのコピーバンドをやっていたそうで「ビートルズの大ファンがビートルズとセッションするようなものですよ!」と興奮気味。『BLUE BOY』をハンドマイクで熱唱。すっげえ楽しそうだなあ。松浦さん、小声で「明後日の恵比寿も来れる?」とか聞いてるし(笑)。(「明後日は仕事が…」と言っていたけど、結局都合つけて駆けつけたらしい。いいやつだな。)

『BLUE BOY』を終えて、民生が「あの曲歌いづらいんだよなあ…」と文句を。「コイツ(ヤック)が若気の至りで作った曲だから、息継ぎとかするところ全然無くて」

民生「あの曲がライブの後半にあるとブルーになる」
ヤック「ブルーボーイだけにな!」

オッサン2人、楽しそうに掛け合いしてます。

この日はフロアも満員じゃなく、全体にゆるい雰囲気。それが逆に良かったか。バンハズ(ではないんだけど、正確には)はこれくらいゆるい方がいいのかもね。大マジで夏フェスとかに出られてもちょっと困るっつーか(笑)。

アンコール最後は橘兄と松浦さんの2人でギターインスト。これも良かった。いつもの民生やバンハズライブでは有り得ない締め方。余韻を楽しめる形で幕。