liquid surprise 02@LIQUIDROOM(the pillows、GRAPEVINE)

開演前の話題は「どっちが先の出番か?」という話で。

動員的には同じくらいか?下降気味のバインと、ここ数年上向きのピロウズ。バインは前回AX2日とZepp?確か売り切れてない。ピロウズZepp即日完売だったけど、あれはツアーファイナルで土曜日で、現に追加のO-East(平日)は売り切れなかったしなあ(笑)。でもイベントにもきちんと足を運ぶのはバインファンというイメージ。つうかピロウズはイベントに客が来ない(笑)。Zepp売り切れてんのにLOFTが売り切れないって、なかなか無いよ。ライブ本数の違いもあるか。ピロウズの方がライブ多いし。で、なんだかんだでピロウズ→バインかなあ。チケットもバインの方が先に名前書いてあるし。「ピロウズTシャツの方が多い→ピロウズファンが多い」と決め付けるのは早計。バインファンは余りTシャツを着ない気がする。

とか、うだうだ考えてたんだけど結局バインが先で、MCでは「ピロウズ兄さん!」とか言ってた。あ、そっか。キャリア的には全然ピロウズが先輩なのね。動員同じくらいだったら、こうなるわな。

GRAPEVINE

という訳で先にバイン。「いけすかない」から始まるライブって何だか懐かしい、「Reverbe」も好きだった、でも大人だディープだいうゾーンが昔ほどグッと来ない、マリーのサントラを繋ぎにして「豚の皿」っていう流れはいいけど思いっきり歌詞飛ばしやがったよ田中。あーあ。

そんな感じの前半で「やっぱりバインもう駄目だなあ…」なんて思ってたところに、新曲「FLY」。これが。素晴らしかった。「デラシネ」が過去の再生産にしか思えなかった自分にとっては、久々にガツンとくる新境地。「FLY」はバイン史上初の「作曲:GRAPEVINE」ということでどんな曲かと思っていたら、こういうことかと納得。今までのバインのシングル曲はまずメロディーありきだった。「作曲者の書いた下書きを元にメンバーそれぞれがペンでなぞっていた」ような。それに対して今回の「FLY」は「でっかいキャンバスにメンバー5人(と敢えて言おう)それぞれが体当たりをかましながら、一斉にベタベタと塗りたくっている」ような曲だ。バンド組み始めで、音を出すのが嬉しくて仕方ないアマチュアバンドのような、とても瑞々しい音が印象的だった。まあ、そのせいかメロディーはさっぱり覚えてないんですが(笑)。でもとにかく、曲を聞きながらワクワクしたのは久々だったなあ。気が早いけど、次のアルバムが楽しみで仕方ない。

という訳で後半のことは覚えてない。いい意味で。「FLY」が強烈すぎた。

the pillows

先週の名古屋大阪モンバスでアレやらこれやらやってたようなので、物凄い期待を込めて1曲目を待ち構えていたら「ノンフィクション」。見事な肩透かし。しかし「ROCK'N'ROLL SINNERS」は予想通りライブで聞く方がいいね。荒っぽくて。

「ターミナル・ヘブンズ・ロック」辺りでさわおがイヤモニをしてることに気づく。あれ?いつからそんなのするように?(って軽く検索してみたら結構前からしてるみたいね。知らなかった)確かに前より歌が安定してる。

新曲が2曲。「プロポーズ」は佳曲といったところだが、「スケアクロウ」は気合いの入った勝負曲といった感じ。ちょっと「スケルトンライアー」を彷彿とさせる。これはミスチルとのツアーで核になるだろうなあ。多くの人に届くことを願う。

アノウユーが始まった瞬間に「そんな曲やる暇があったらカムダウンやれや、ボケ!」と心底、怒りを覚える。

しかし「久々の曲を」と言ってから始めた「Beautiful morning with you」にシビれた。そこから「RUSH」!come downが聞けなかったことを忘れるくらいに素晴らしい流れである。

とか言いつつも頭の片隅では「いやいや、後半にやんねーかな…」と思っていた訳ですが、その後の「MY FOOT」→「サードアイ」→「その未来は今」という3連発には、そんな文句も言えず。最新形でビシっと締められるところがピロウズのカッコいいところ。今なおライブの動員が上向きなのも頷ける。さわおも何だか若返ってきているような気がする。すっげえな。

ミスチルとのツアーもきっといいライブになると思うし、例えフロアの反応が悪くてもさわお本人はキレたりすることは無いだろう。あとはファン同士の問題だと思うので(笑)ピロウズファンはノリの悪いミスチルファンにキレたりしないように。ミスチルファンは押されても怒らないように。荷物は足元に置かないように。