CARRIE、ズボンズ@新宿LOFT

CARRIE

アベフトシアベフトシだった。つーか、驚くほどにアベフトシ。完膚なきまでにアベフトシ。容赦なくアベフトシ。しかしそれは余りにもアベフトシ過ぎて「何でこんなバンドで弾いてるんだろう」という、思ってはいけないことを思わざるを得なかった。

ベースもドラムも期待していなかったけど、本当にピクリとも感じるところの無い音だった。ボーカルは評判を聞く限り、まあダメなんだろうと覚悟していった。その覚悟を見事に打ち砕かれる。そのくらいダメ。思い切り深くダメ。ひどすぎた。歌詞もメロディーも。歌詞はあのボーカルが書いているのか?歌メロは誰が作ってるんだ。とにかくいいところ全く無しだ。

アベフトシアベフトシだったけど、それだけに異常に悲しくなってしまった。何でこんなことに…と言いたくなった。酷い言い草だけど。

ただね、アベが生きてるってことだけはよくわかったからその点に於いては良かった。生存確認。生きているどころか、後期ミッシェルよりは明らかに冴えていて、というか切れ味良すぎて心底ビビった。「うわ、この人まだこんなに弾けたんだ」って。それだけに何でこんな…(以下ループ)

ズボンズ

序盤に「Black INK Jive」「South Central Rock」。ジャム期を経て、こっちに戻ってきたのね。いいと思う。でも最後が「MO'FUNKY」、アンコールが「BOMB THE BOMB」ってどうなの?余りにも過去の代表曲を並べすぎ。

ズボンズを最初に見たのは、もしかしてもう10年くらい前になるんだろうか。その時は凄い衝撃を受けた。正にオルタナティブな存在だった。「MO'FUNKY」「BOMB THE BOMB」リリース時なんて本当にそうだよね。(ああ、だから「LET IT BOMB」が90年代邦楽ベスト50に入ってたんだな。今更納得した)

でも10年経ってみて、今のズボンズオルタナティブな存在たりえているかというとそうじゃないよなあ、と実感した。ちょっと寂しい。

アンコールの最後にやった、次のアルバムに入っているという新曲が一番良かったな。歌メロを重視していて凄く新鮮だった。

ところで、やたらと「ズボンズがヒップホップに挑戦だぜ…」みたいなことをMCで言ったり、アルバムのチラシでもその点を煽っているけど、元々ズボンズにはそういう要素があったよね?「ジャンボ」とか。なぜ今更そんなことを声高に叫んでいるのか、単純に疑問。