Hope

1月の吉祥寺ライブのレポをあげました。なぜ今更、と言われそうだけどそれを挙げておかないと話にならないので。

http://d.hatena.ne.jp/nmnl_nmnl/20080126/1206635285
http://d.hatena.ne.jp/nmnl_nmnl/20080127/1206636022

ちなみに内容自体はほぼ即日で書いたものです。2日目、斉藤のドラムに見入っていたというのも別に後出しではなく本当にそうで。ついでに言えばルックスとキャラが苦手で苦手でしょうがないのも本当。でもあのドラムは本当に本当に大好きで。ギターよりも、ベースよりも、もしかしたらボーカル2人の声よりも、言葉よりも、メロディーよりも、あのドラムが好きだったかもしれない。少なくとも、あのドラマーじゃなければ俺はアナログフィッシュのファンにはならなかったと思う。それだけに脱退はショックだった。脱退のときに色々書きたいことはあったけど、それは上手くまとまらなかった。(ちょうど現ちゃんのことがあったから、っていうのもあるんだけどね)


佐々木がオフィシャルに書き込み。

今回の決断は僕らにとってとてもとてもでかいものだったけど、僕らは考えたけれどやっぱりそれでもアナログフィッシュで歌っていきたい。と思った。

これを読んでホッとした自分がいる。佐々木も下岡と同じく、アナログフィッシュというものに対して凄く真摯であるということがわかったから。「僕ら」とはなっているが、これは佐々木の言葉として受け取りたい。

『この3人で音楽を作り、活動し、前に進む事ができないのであれば、この3人でアナログフィッシュを名乗るべきではないと考えた』と、下岡は斉藤脱退時のコメントに書いていた。言ってみれば、今の状態でアナログフィッシュを名乗ることは、アナログフィッシュに対して失礼なのである。今回のことはとても悲しいことで、斉藤のドラムが居ないアナログフィッシュに対して、俺は正直不安を感じる。けれど、それと同時にアナログフィッシュに対しての信頼は強くなった。矛盾を感じる文章だけど、本当にそうなのだから仕方ない。アナログフィッシュというものに対して誇りが無ければ、この決断は下せない。そしてそんな誇りを持って活動しているバンドに対して、信頼を深めることは至極当然といえば当然。

磔磔のライブを斉藤が欠席することになり、チケット代を半額返金したのもそうだ。磔磔での2人のアナログフィッシュ(いや、これから目指していくものが「2人のアナログフィッシュ」だとすると、この日の2人はまだそう呼ぶのも憚る、いわば本当にただの「アナログフィッシュ−1」だったのだが)は、当然普段のアナログフィッシュとは比べるべくものではなかった。それなのに、いわゆる「3人のアナログフィッシュ」と同じ値段を、お客さんに払ってもらうことが我慢ならなかった。だから半額返した。アナログフィッシュが、アナログフィッシュに対して異常なまでに誠実であることを示したエピソードだと思う。

さっきも書いたが、正直言って不安は大きい。明日のライブで斉藤のドラムが鳴っていないアナログフィッシュを見て、どうしたって俺は1/27以前のアナログフィッシュと比べてしまうだろうし、やっぱりどこかで悲しさを感じてしまうと思う。でも、2人のアナログフィッシュがこれまでと変わらずアナログフィッシュ自身に誇りを持って進んでいけば、きっとその先に希望があるのだと思う。トンネルの先に光はある。「さよなら90's」という曲はそういう曲だ。

あと、当たり前だがいつかまた斉藤のドラムが聴けることを願う。