フラカン和義のロックンロール100万ボルト@duo music exchange

23:00スタートのオールナイトイベントで、DJ無しにひたすらライブが続くという「ロックンロール100万ボルト」という名前に偽り無しの濃いライブでございました。曽我部 → スクービー → フラカン斉藤和義 → セッション → 最後はグレートDJ。

曽我部恵一バンド

曽我部、結論から言うと物凄く良かった。ソロになってから見たライブの中では間違いなく一番良かった。それどころか、下手したら自分の中でサニーデイという存在がぶっ飛んでしまうのではないかと思うくらいに衝撃的だった。ARABAKIで見た時は「うわー、完全に躁状態だな、この人」とか思いつつもちょっと引いて見てしまったんだけど、今回はオープニングからギュッと掴まれて(SEに何も無しにいきなり曽我部の歌が聞こえてきて、そのまま歌いながら出てきた)最後まで素直に楽しめたなあ。

とにかくテンション高いし、異常に笑顔だし(口に吸い込まれるかと思ったくらい)、何かもうガレージパンクみたいなんだけどメロディーは良くてメロウな部分もちゃんと持っていて。サニーデイの曲を2曲(「恋人の部屋」「青春狂走曲」)やったんだけど、それも全然嫌味じゃなくて良かった。そして一番衝撃的だったのは「TELEPHONE LOVE」。ソロになって最初のライブで聞いて「もう曽我部はダメだ…」と打ちひしがれた曲だったんですが(笑)それすらも良かったですからね。「T-E -L-E-P-H-O-N-E」というコーラスを客に歌わせるんだけど、この時も完全に頭おかしい。「これがテレフォンの綴りです!」(んなこたわかってるよ!)「適当でいいから!」「狂ったようにー!」もう爆笑。何だこれは。

サニーデイがぶっ飛んでしまうくらい」と書いたけど、はっきり言って全然別のベクトルのモノなので比べるのも変な話なのですが。でも本当に衝撃的だった。僕と同じような感じでソロに不満を抱いていた人は、今のライブを見た方がいい。良くも悪くも何かしらの衝撃は受けると思う。

スクービードゥー

一応メインのお目当てだったのですが、前述の通り曽我部のインパクトが強すぎて正直あまり印象に残ってない。

いつもイベントでは必要以上に煽りすぎて、一部の反感を買う傾向にある気がするんですが(笑)この日は割と仲間内のイベントだったので、そんなでもなく。それはそれで物足りない<わがままだなー

あーでも、深夜だったからかコール&レスポンスがストレートに下品でしたね(笑)。いつもはもうちょっと捻ってる気がするんですが。「S*X!S*X!」と連呼してた。中学生か。

あと面白かった一言は「イベントに恥をかかせるな!」ですかね(笑)。「ロックンロール100万ボルト」の名を汚すな、ってとこか。

選曲は「アフィルグ」「Tighten Up〜PLUS ONE MORE」以外は全部新曲。攻めてるなー。アラバキで聞いた「バックオーン」っていう曲が偉くカッコいい。珍しい縦ノリな感じの曲と、「ロックンロール」と歌っていたミディアムの曲はまだちょっと微妙。あれだったら「サンセットグルーヴ」の方がいいなあ、なんて思ったり。「Star Dread」はリキッドのワンマンでもやっていた、ヒップホップ色の強い曲。

リキッドワンマンでやっていた「Steppin' Loud」をやらないのは何でだろうなあ。あれが一番印象に残ってるんだけど、アラバキでもやらなかったし。メロウなんだけど踊れるダンスチューン。

【setlist】

  1. ?(バックオン)
  2. アフィルグ
  3. ?(ロックンロール)
  4. Star Dread
  5. Tighten Up
  6. PLUS ONE MORE

フラワーカンパニーズ

白眼 → ヌードコア というオープニング、これかなりツボです。白眼のドラムは聞いてるとテンション上がります。夜中だけどバシっと目が覚める。続けて「空想無宿」「赤点ブギ」うわー、ツボすぎる(笑)。無駄の無い4曲。

これで「東京タワー」やったら俺もう不満無いなーと思ったら「深夜高速」→「東京タワー」!ああ、もう大満足(笑)。「東京タワー」は何か縁が無くて、僕が行くライブでは全然やってくれないんだよね。去年のシェルターだって1日目しか行かなかったら、その日はやらなかったし。何だかんだで1年振りくらいに聞いた気がする。

あとはコール&レスポンスから「アイムオールライト」は定番だなー、ちょっと飽きたなーと思ったり、でも捨鉢野郎は楽しいなーとか、盆踊りのヨサホイが結構壮観だった、とかそんな感じ。楽しかった。

「ロックンロール!」「100万ボルトー!」というコール&レスポンスがこの辺で定着。真夜中は人を狂わせるね。

【setlist】

  1. 白眼充血絶叫楽団
  2. NUDE CORE ROCK'N'ROLL
  3. 空想無宿
  4. 赤点ブギ
  5. 深夜高速
  6. 東京タワー
  7. アイムオールライト
  8. 捨鉢野郎のお通りだ
  9. 真冬の盆踊り

斉藤和義

何か今日は背の高い男子が多いなあ、なんて思ったんですけど殆どせっちゃんのファンだったんですかね?

僕の見たビートルズはTVの中」をやるとは思わなかったなあ。驚きつつも「あー、そういえばモグラネグラに出てたなあ」なんて、今そんなことを思い出さなくてもいいだろう的なことをずーっと考えてました。(いや、この寸前に見たROLLYのライブでMCのネタになってたんですよ、「モグラネグラ」が:笑) 顔にヒビ書いて「大槻ケンヂにそっくりな人!」として出てたよね(笑)。懐かしい。

ドラムが元くるりのもっくん。とても楽しそうで(ライブ以外で、この後も活躍するんだけど)もっくんはくるり辞めて正解だったんだろうなあ、なんて思った。曽我部に負けず劣らずの終始笑顔。

セッション

「始発が出るまでライブやる」「今、表に出たらカツアゲとかされるよ!危ない!」「ここに居れば安心!」など、どんな理由なんだと思いつつもセッション。せっちゃんとフラカンを中心に45分くらい?やってた。

まずは圭介とせっちゃんの2人で。圭介ボーカルで斉藤和義の曲をやるという。圭介はこの曲が一番好きな曲らしい。「これは俺のことを歌ってるなあ〜、と思った」「この曲ちょうだいよ」という圭介に対して、せっちゃんは「じゃあ代わりに“靴下”ちょうだい」と返す。最近部屋の整理をしていたら8cmシングルが出てきたらしい(笑)。「いい歌詞だなあ」だって。

で、何をやるのかと思ったら「空に星が綺麗」!おおお、これは俺も大好きだ、つーか一番好きな曲かも。しかし「一番好き」と豪語したくせに足元のカンペをガン見(笑)あげくちょっと間違える圭介って一体…

しかしこれと「靴下」のトレードは納得いかないなー、「夜明け」くらい出したまえ、とか訳のわからないことを思ったのは僕だけですか、そうですか。

フラカンメンバーが出てきて「あの高い場所へ」。そしてQUIET RIOTの「CUM ON FEEL THE NOISE」を圭介ボーカルで。この曲知ってたけど、バンド名は知らなかったです(笑)。圭介はカンペを見ながら歌ってたけど、完全なカタカナ英語。リハの最中に外人が見に来たらしいよ。何とステレオフォニックスだったらしい(上のEastでライブだった)。「度肝抜かれて見に来たんだよ」と圭介は言っていたが、前さんが「何だこの酷い英語は!ってことでしょ」と冷静なツッコミを。

「I'M YOUR MAN」では出演者ほぼ全員をコーラスで呼び込む。つーか、出演者以外の人もいましたけど。遊びに来ていたフジファブリックのギターとか、キュウちゃんとか(笑)。ただしキュウちゃんは名前呼ばれたけど出てこなかった。2階席で呑んでたらしい。

せっちゃんのリクエストで「春色の道」!うはー、嬉しい。そういえばせっちゃんは昔からこの曲好きって公言してたよね?違ったっけ?

この辺でせっちゃんは酒が回ってきたのか、もんのすげえ眠そうな顔してて笑った。「次は曽我部くんの曲で…」「違うよ!」とかやってたけど、あれは何だったんだろうか(笑)。本気で寝ぼけてたのか、曲飛ばしたのか。

「社会生活不適合者」という曲はカッコ良かったなあ。「切符が買えない 電車に乗れない」みたいな歌詞で。終わった後に「この中で誰が一番ダメ人間か」みたいなトークをしていたが、歌詞の内容を聞きながら僕が頭に思い浮かべていたのは何故か黒沢健一でした…(だって切符買えなさそうじゃん)

最後はホップステップヤングで締め。真夜中のバカ騒ぎにはピッタリですなー。

【setlist】

  1. 空に星が綺麗
  2. あの高い場所へ
  3. CUM ON FEEL THE NOISE
  4. 春色の道
  5. 社会生活不適合者
  6. 悲しい街角
  7. ホップステップヤング

グレートDJ

かけるはずのCDを数枚忘れたらしく、妙に凹み気味の前さん。エレカシサニーデイ、真心、ルースターズ、ミッシェル(ちょっと意外だった。や、チバのアレとかあったから)、などいわゆるその辺の曲を。スクービーの「Tighten Up」もかけてたな。

ジュリーの「勝手にしやがれ」をかけながら熱唱&当て振り。「でもこれだったらハヤシの方が完成度高いなあ」なんて思ったけど、その後の「勝手にシンドバッド」フル・アカペラには腹抱えて笑わせて頂きました。アカペラだっつーのにフルコーラス・間奏まで歌いきってたよ(笑)。今後も是非フルアカペラでやってほしい。あれは凄い。

あと「ジェンカ」をかけたら袖からもっくんを先頭にムカデ状態のメンバーが踊りながら登場。もっくん、竹安、キュウちゃん…あれ?(笑)さっき呼ばれた時は出てこなかったくせに…

「砂漠に赤い花」をかけてせっちゃんカラオケ状態。このちょっと前に「砂漠に赤い花とか聞きたいですよねー」と丁度話していたので、物凄くタイムリー。

最後は「真冬の盆踊り」、袖から圭介が出てきて熱唱。朝5時だっつーのにあそこまで声が出る圭介にあらためて驚愕。結局みんなCDに合わせて演奏。楽しいねー。

CDを忘れたことをよっぽど気にしていたのか、最後グレート半泣き(笑)。「勝手にシンドバッド」すっごい面白かったのになあ。

このイベントは毎年の恒例にして、出来たらツアーもやりたい、とのこと。いいねー。次も絶対行きますよ、これは。