高橋徹也@mona records
とりあえずですね、客を入れすぎ。元々Queでワンマンやってもそれなりに埋まるんだから、やっぱりモナだと手狭なんですよね。それでもモナでライブをやるのは、たぶんモナの雰囲気が大好きだからなんだろう。実際高橋くんとモナの相性は凄くいいと思う。ただ、あそこまで客を入れてしまうと、見る側にしてみればモナの良さを失ってしまっている気がします。後ろの方はまだしも、前の床ばりのところはちょっと苦しそうだった。きゅうきゅうになって体育座りだもんなあ。あの状態で「夜に生きるもの」の弾き語りを皆が聞いているというのは、ちょっと異様な光景だった(笑)。新手の宗教かと思った。ははは。
ダーツ関口ココロドライブ
昨年末のモナレコードでもゲストとして出た関口さんが二度目の登場。この日は途中からCHACOさんも参加。「ココロ交通社に新入社員が入りました」とのこと。
「では昨日できた曲を…嘘ですけど」と言ってから始めた曲は、去年もやっていた曲だったなあ(笑)。異常に展開が多い曲で、ある種の組曲のようだった。
4曲で50分。特にMCが長い訳でもないんだけど気が付けば結構な時間に。
高橋徹也
まずは一人の弾き語りで。「La Noche Pacifica」「紅茶」と「太平洋」から2曲。この後「怒りをこめて」「もっとぎゅうっと」なんかもやるんだけど、こうやって昔の曲をやるんだったらやっぱりELTOSCOレーベルの作品を再発してほしい。CD-Rで。持ってない人が殆どなんじゃないのかな?
2曲やってMC。事前にオフィシャルの日記で募集していた「MCのテーマ」、ちゃんと反応があったらしい。(そうなのかー、俺全然そんなの送らなかったよ:笑)とりあえず希望の多かった「幻のおじさん」という話を。
幼い頃に会ったきりの兄の娘*1に、兄が高橋くんのことを「こういうCDを出してるんだぞ」と説明していたら、「徹也おじちゃんってかわいい」と思われるようになったらしい。それが最近では「徹也おじちゃんってホントにいるの?」という扱いにまでなっている。そろそろ会わないと幻のおじさんになってしまうのではないか。
話し終わって「…オチてますか」。聞くな聞くな(笑)。
3曲目が初めて聞く曲、恐らく新曲。物凄くストレートな歌詞のラブソングでビックリした。「君が笑ってくれさえすれば、それだけでいい」的な内容の。一体何があったのか(笑)。でもメロディーはいい具合に捻くれてた。聞きながら予想する先のメロディーと、ほんの少しズレたメロディーが来る。
「夜に生きるもの」は前述どおり、異様な雰囲気。でも久々にいいと思ったかな。ちょっと食傷気味の曲だったんだけど。で、「5分前のダンス」。ここまでの地味な展開から、落差が激しい(笑)。
CHACOさんを呼ぶ。結局MCを1回しかしていないのが不満なのか、いきなり「…勘弁してくださいよ!」と言い出す(笑)。何だこの人。
「もっとさだまさしみたいに出来ると思ったんだけど…」
いやいや、全然MC挟もうとしてなかったんですけど(笑)。何だかなー。CHACOさんに「今年のニュースは?」と話を振られて、話し出したのが「ペヨンジュンが夢に出てきて…」という話。内容は省略しますけど、それ全然今年のニュースじゃねえだろ(笑)。
「夢の中へ、霧の中へ」のイントロを高橋くんが弾く。この時、CHACOさんが「え?」って顔して、慌てて譜面台の譜面を入れ替えていた。あ、これ曲間違えたんじゃないか?と思ったら案の定。終わってから高橋くんが「…曲順、間違えましたね」と一言。うーん、何か今日は若干ぐだぐだだな。
「流星群」の後にMC。「毎年謝りたい人というのが1,2人いて…」という話。SONY時代のマネージャーに、高橋くんは酷い仕打ちばかりをしていたらしい。地方のキャンペーンに行く際にすっぽかすことを心配された*2高橋くん、当時のマネージャーは一緒に行こうとした。それに対して「子どもだと思ってナメてんすか?」みたいな態度で、「常に現地集合」だったとか。あとマネージャーの服装(真っ赤なブレザー)に
「何でそんなオリンピックの旗手みたいな格好をしてるんですか」
と言い放ったり。
「当時は真剣だったんですよ!」(笑)
「知らねーよっていう」
「しかも旗手じゃないし」
「皆さんもそういう人いないですか」
いや、それって要は反抗期だったんじゃないんですか?(笑)その頃高橋くん幾つだよって感じですが。
「そういうことありますか?」とCHACOさんに聞く。「私は…」とCHACOさんが話し始めた瞬間に
「長いすか?」
おおお、おい!(笑)自分から振っておいて、その言い草って…結局その話は後回しに。
さっき曲順を間違えたせいか、次の曲を確認するCHACOさん。それから譜面変えてましけど、やっぱり間違ってたんでしょうか。「もっとぎゅうっと」を。
そして関口さんを呼んで、ここからは3人で。酔っ払ってるのか、関口さんはちょっと顔が赤い。「歌、うまいね。うまいね。」と絡む。絶対酔っ払ってるよ(笑)。
「静かになりたい」からスタート。しかし地味な曲が続くなあ…(苦笑)暖房と人入りのせいか、若干頭がボーっとしてくる。
「意外な人」でようやく場が引き締まった感じ。関口さんがリズムの裏を取るギターで、ちょっと面白いアレンジになっていた。続けて「惑星」。これはちょっと意外だった。関口さん在籍時の曲中心で来るかと思ったので。それにしても重ね重ね地味だ。
MC。デパートのトイレ(個室)の話。ゴミと勘違いして非常警報機の紐を引っ張ってしまったら「ブーーー」と警報が鳴り響き、デパガと警備員が「何があったんですか!」と押し寄せてきたという。
高橋「いや…紐が…」
うわ、すっごいダメ人間っぽい。
「警備員だけだったらまだ良かったんですけど。」
「(デパガと)そんな形で出会いたくなかった…」
何を期待してんですか一体。
最終的に「これが今年の重大ニュースかな」とのこと。いや他にあるでしょ、アルバム発売とか…
そんな脱力MCの後に、いきなり物凄く懐かしいイントロが聞こえてきて耳を疑う。えー!「夕暮れ星」じゃん!うわー、いつ以来かわからないよ。*3この曲、高橋史上ベスト5には入るであろうポップソングだと思うんですが、なぜか音源化されてないんですよね。もう完全にお蔵入りになったものかと思っていたから、これは嬉しかったなあ。しかし何故この曲を今やったのか。単純に「ある種の熱」からのリバウンドかな、という気もするけど。また定番化してほしい1曲。というか、ちゃんと音源にしてください、頼むから。
そして「ある種の熱」の中で一番のメロウチューン「夏の出口」へ。この流れは凄いなあ、痺れる。山本さんのピアノのイメージが強い曲だけど、この編成でも案外違和感は無い。
CHACOさんのカウントから「ユニバース」!印象的なシンセのイントロはバッサリとカット、いきなり歌から始まったのでドキリとする。一瞬何が始まったのかわからなかった。この曲を関口さんと一緒にやっているというのはなかなか感慨深い。関口さんがバンドに参加していた頃の「ユニバース」は本当に凄かった。高橋くんの歌うメロディーがエンディングで高揚していき、更にその上を行く関口さんのギターソロ、という構図がたまらなかった。そういう意味では是非関口さんのギターソロと共に聞きたかったけど、この日は残念ながら全編アコギだった。いつかまた「ユニバース」で関口さんのギターソロを聴きたい。
MC。次回ライブの告知。ゲストを呼ぶ予定もあるが、スケジュールの都合でワンマンになるかも、とのこと。SAXの松本さんも参加するそうだ。
来年の抱負。
CHACOさん「週に一度は洗濯をする」(客がざわつく)
高橋「ちょっと問題発言が…」
とにかくCHACOさんは忙しすぎて*4、全然家に帰れないらしい。
CHACOさん「でも掃除は最近マメにやってる」「●●(聞き取れなかったけど、通販で買える掃除道具?)を買ったから!」
高橋「…ふーん」(←物凄く興味が無さそう)
…ホントに人の話聞かないよなー(笑)
最後の曲の前に、曲に関するエピソード。次の曲は初披露した時に「没曲」としてやったんだけど、その日のお客さんに「良かったですよ」と言われたから没にならずに済んだ、という話。この話はよほど気に入っているのか、アルバムの全曲紹介にもそのエピソードが書いている。「夜のとばりで会いましょう」。さっき新曲の感想に「予想のつかないメロディー」と書いたけど、対照的にこの曲は物凄くベタなメロディーだと思う。初めて披露された時に「今のは世に出ないであろう曲です」と言うのを聞いて「ああ、ベタすぎるのが原因なのかな」と思ったくらい。でもいい曲なんだよね。今は「この曲が没にならなくて良かった」と素直に思う。
終了。アンコール無し、というかアンコールが全くかからなかった(笑)。それもどうかと思うが、前方の人はみんな疲れてるんだろうなーと思うとちょっと納得。
正直言うと、前半の「1人〜CHACOさんとの2人編成」辺りはちょっとぐだぐだ感が強くて、何だかなあという感じだったんですけど、関口さんが入っての後半戦は良かったと思う。でも最初に書いた通り、環境に不満が残る。もう少しゆったりとした雰囲気で見れたら、またちょっと違った感想になったかもしれない。
またモナでライブをやるのであれば、思い切って枚数の制限をした方がいいんじゃないか。「Summer Soft Soul」の1回目は結構適正人数だったと思うんですよね。あの日は確か前売りを実券で売って、sold outにしていたと思うので、そういう形を取ってもいいんじゃないかなあ。
【セットリスト】
- La Noche Pacifica
- 紅茶
- ?(新曲?)
- 怒りをこめて
- 夜に生きるもの
- 5分前のダンス
- 夢の中へ、霧の中へ
- 流星群
- もっとぎゅうっと
- 静かになりたい
- 意外な人
- 惑星
- 夕暮れ星
- 夏の出口
- ユニバース
- 夜のとばりで会いましょう
1〜6:高橋弾き語り
7〜9:高橋+CHACO
10〜16:高橋+CHACO+関口