大槻ケンヂと橘高文彦@LIQUID ROOM ebisu

※MCの内容・順番は結構適当です

15分押しで開演。登場SEは「けんかをやめて」(笑)。ナイスチョイス。ちなみに河合奈保子バージョンだったそうだ。フロント右から橘高・大槻・三柴。うわあ、これは凄い。さすがにちょっと、見ただけでクラっとする絵。

「踊るダメ人間」からスタート。正直、最初は結構冷静に見ていた。やっぱりこれは「筋肉少女帯」ではないな、と。ROLLYすかんちナンバー限定でライブをやった時と同じような感じ?続いて「大槻ケンヂと橘高文彦」名義での新曲「日本引きこもり協会のテーマ」。ちょっとオルタナ風味なのが、このメンバーからすれば新鮮だ。

橘高ちゃんが昔と全く変わらない(ように見えた)麗しい姿でいたことに感動。くるくる回ってるよ!でも、さすがに化粧直しの回数は増えたかな(笑)。あんなに頻繁に居なくなってましたっけ?さすがにリアルタイムで見たときのことは忘れてます…10年以上前だもんなあ。

MC。この2人が同じバンドをやっていたことが奇跡だ!(笑)という話から2人の共通点の話に。
オーケン「レゲエとか聞く?」
橘高「大っ嫌い(笑)」
そしてクラシック→バッハと来てエディが弾き出したフレーズにフロアから大きな歓声。「マタンゴ」!特撮で何度か聞いてはいたけど、それとはやはり違う迫力。

KISSのカバー「PARASITE」、チープトリックのカバーにオリジナルの日本語詞を乗せた「猫のリンナ」を挟んで、橘高曲の後期シングル「小さな恋のメロディ」。やっぱり後期の曲を聞くと、何となく一歩引いてしまう自分がいる。うーん。でもエディのキーボードが入っているのは面白いね。

MC。ここで広島の女性の話だっけ?二人で、同じ日に同じファンの子を抱いてしまったという話。若かりし頃の武勇伝ですなあ。ちなみに翌日のライブで、その子は客席でオーケンと橘高ちゃんの間くらいに居たらしい(笑)。ひどい。

「青ヒゲの兄弟の店」を二人で歌い上げる。この辺はリアルタイムでは離れてた時期なんだけど、大海賊サミットで聞いたなあなんて思い出したり。(でもその時に橘高ちゃんが歌ったのはオーケンのパートだったらしい。忘れてた。参照:King Show Web CORE

続けて「とん平のヘイユウブルース」。そうそう、青ひげの前のMCでこの曲の話をしてた。当時「ヘイユウブルースを筋少でカバーするなら、俺は筋少を辞める」と橘高ちゃんが言ったというネタ。でもその後オーケンがソロでカバーした時には参加したんだよね(笑)。「この曲いいな」か、何だか言って。しかしカッコいいですなあ、これも。というか、正直に言うと自分が今好きなのはこっちの音だなあ。後期筋少よりも。

そして「鞄」。この曲だけ知らなかった。仮面ライダーファイズの曲だとか。The people with no name(CCCD)(これ、音源に橘高ちゃんも参加してるの?)

ボースカを持ち出してMC。
オーケン筋少の曲を聞きたいかと問うならば?っていうんだよ」
ボースカ「とうならばー?」 かわいい(笑)
オーケン筋少の曲やるぞー!でも橘高の曲ばっかりだから激しい曲ばっかりだぞー!それでもいいのかー?」
当然のように大盛り上がりのフロア。
オーケン「明日の仕事が辛くなるぞー!」

オーケンブログではやらないようなことを書いていた「くるくる少女」!騙し討ちだなあ(笑)。これまたエディのシンセがたまらん。そして全人類待望(大袈裟です)のオウム!これだよ、これ。ようやくここで「大槻ケンヂと橘高文彦」を見ているんだなあという気分に。やっぱりこの曲は橘高ちゃんのギターソロがあってこそ。そうなんだよ、「対自核」ライブで見た時はそこが辛かったんだよなあ…いやあ、凄く良かった。まあ、オーケン歌詞間違えてましたけど。

「僕の歌を総て君にやる」で少しクールダウン(なんて言ったら怒られるか)して、JOEの叩きだすドラムに狂喜!
オーケン「何だっけこの曲…月光蟲に入ってる曲だな!」 とぼけないでください(笑)
「イワンのばか」でフロアの盛り上がりも最高潮に。カウントダウンジャパンのリベンジを果たしました(笑)。うはー、最高。まあ、これもオーケン歌詞すっ飛んでましたけど。

最後は今回の再会のキッカケとなった「踊る赤ちゃん人間」。これ、普通にカッコいいなあ。ちゃんと2006年の音になっているというか。

アンコール。オーケンが橘高ソロライブのゲストをドタキャンした話。
オーケン「法事で…」 言い訳が子供っぽいなあ(笑)

その時に出来なかった「DESTINYをぶん殴れ」、そして「俺とエディがやっている曲を」ということで「Guru」。この曲で橘高がギターソロを弾いているというのも、また不思議なような感慨深いような。これが筋少加入当時の橘高が思い描いていた「理想の筋肉少女帯」なんだろうなあ、なんて思った。

さて、MC。リーダーを決めよう!という話からグダグダの喧嘩に。
オーケン「いいよもう!大槻ケンヂと橘高文彦は今日で解散だ!」
橘高「君のそういうところが昔からのダメなところだ!」(笑)
オーケン「(客に向かって)これはガチですからね」
しかしすぐさま橘高が「三味線…」と呟く(笑)。バレバレじゃないっすか。

ここで「ちょっと待ったー!」というデス声が!!!まあ予想はしていたけど、内田雄一郎の登場です。
オーケン「あのストレートヘアーの人、誰?」 こらこら。
内田「君たちが仲直りするというから見に来たのに…握手しなさい!」
という訳でオーケンと橘高が握手させられることに。でも、なかなか握手しない二人(笑)。橘高から「そういえば今まで一度も大槻と握手したことなんて無いよ」という驚きの告白も。今日もステージに出る前にJOEさん寺沢さんとは握手したものの、オーケンに対してはくるっと背を向けてしまったとか(笑)。「俺たち(=大槻・内田)の時もケラさんに握手させられて嫌だったはずなのに、やらせるなよ!」と内田に怒る大槻。ははは。

そしてここで「更にもう一人ゲストが…」この時もフロアの盛り上がりが凄かったなあ。みんな「まさか?まさか?」と思っているところに本城聡章が登場。遂に90年代筋少の4/5が揃った!更にエディまで居るんだもんなあ…夢のような光景。

しかし内田・本城組は「現役・筋肉少女帯でーす!」「あっちは辞め組だな!」と煽る(笑)。ははは、そうでした。筋少は解散はしていないのです。あくまで橘高・大槻の2人が脱退、なのです。しかしここで内田から驚きの提案が。

「せっかくだから筋肉少女帯をやらないかい?と思って」

にわかにどよめくフロア。さっそくメンバーをスカウト…って、寺沢さんを誘う内田(笑)。2006年の筋少はツインベース、ってそんなバカな。
内田「エディは…いいや」 えぇー(笑)

「ギターとボーカルが居ないんだよね…あ、そこの2人!」
筋肉少女帯に入らないかい?」

「辞めた僕らが入ってもいいんですかあ?」という低姿勢の2人(笑)。もう、この辺は客の狂乱っぷりが尋常じゃなかった(笑)。

オーケン「こんなこともあろうかと!12月28日 中野サンプラザ!ハコ抑えちゃいましたー!」

悲鳴と絶叫が響き渡るフロアと、もごもごしてる内田を遮りオーケンから筋肉少女帯の復活が正式発表。この時の心境は後でじっくり書きますけど、いやあ驚いた。この日限りのセッションまでは予想できても、まさか今年中に再結成、あまつさえライブまでやるなんて!

その興奮のままに「再結成記念!釈迦!」内田・本城はハンドマイクでコーラスのみでしたが、そこに居たのは紛れもなく筋肉少女帯でしたよ。この日一番興奮した場面だった。いやあ…

そして内田・本城組が「この続きはサンプラザで〜」とゆるーくハケて(笑)「サンフランシスコ」で大団円。


終演後の話と、再結成について思うこと。

終演後のロビーで中野サンプラザライブのチラシが配られた。でも何だか現実味が無い。ホントに再結成するんだあ…正直ね、1,2年くらい前は「再結成してほしい!」って思ってたのね。「大海賊」出た頃か。でもここ最近はそういうことは考えなくなってて。今日もライブを見ながら「筋少最高!再結成してよ!」とは、全然思わなくて(笑)。

だからアンコールで大槻と橘高が喧嘩し始めた時に「あ、ここで内田が登場か。」と思いつつ凄く冷静で、「もう一人ゲストが…」って言った時も「オイちゃんだったらいいけど、市川さんだったりして」とかしょうもないことを考えてて(笑)、挙句「筋肉少女帯に入らないかい?」という台詞の時も「どうせアンコール終わったらまたクビになるんだろ、大海賊サミットの時みたいに」「二度ならず三度までも!」とか言うのかなー、なんて考えてて。

「12月28日!」っていうのを聞いた時にようやく気づいたという。あ、ホントなんだ。ネタじゃないんだ、って。

ついでに言えば、その日は自分の誕生日なんで更にビックリしたんですけど。恐ろしいことに30の誕生日で(ちなみに橘高文彦は41歳になった翌日だ)。ああ、自分の30歳の誕生日に筋少が復活するだなんて。8年前には勿論考えもしなかったことだ。自分の意志で見に行った初めてのライブが筋少で、当時16歳。14年の間にメンバーが抜けて、活動休止になり、そして復活する。世の中何が起きるかわからないよ、本当に。

脱線した。まあ、とにかく喜びというよりも「はー、再結成するんだなー」という驚き…でもないんだけど、何か不思議な気持ちではある。とはいえ、発表された瞬間はやっぱりどうしようもなく興奮した、ということもきちんと記しておく。

どういった形の再結成なのかが気になるけど、それはこれから追々発表されていくことでしょう。すかんちは3回限りのライブで止めた。ソフトバレエは2年間限定だったけど、きっちりと新譜を2枚出してクリエイティビティに富んでいた。どっちもいい再結成だったと思ってる。(ソフバはもうちょっと出来たんじゃないかとも思うけど)

筋少はどうなんだろう。新譜を聞いてみたい気もするが、今のオーケンから出てくる歌詞は「筋肉少女帯」たりえるのかな。

あと、エディーの参加が不明なのが残念なところだ。現時点でメンバーとして映っていないということは、やっぱり一線を引く形かな。橘高文彦の想像した「理想の筋肉少女帯」を見たかった。ドラムの太田明が不参加なのは予想通りだったので特にショックではない。「大海賊サミット」で話を聞いたときに、相当難しいことになってるんだろうなあと感じたので。代役・サポートは誰かな。大海賊サミットでは小畑ポンプという案(ネタ?)があったけど、今日のライブで見た限り宮脇JOEでも全然オッケーだと思った。でもZIGGYが忙しいのかな。今ZIGGYってどうなの?

まあでも、本腰入れてガツガツやっていく感じではないよね。橘高はX.Y.Z.→Aがあるし、特撮も続くでしょう。無理のないペースでやってほしいものです。

とか言いつつも、自分の中では「あー、年末のカウントダウンジャパン出るかな、出るとしたらワンマンのチケットが捌けてからの発表になるから適当に勘でチケット買わなきゃいけないのかなあ」とか「来年のサマソニは確定だよね。BUCK-TICKソフバも出たし、そういう土壌はあるでしょう。RSRもいいなあ。ひたちなかは微妙かな。」とか、凄い勢いで妄想が膨らんでた。妄想の男。