HARCO@TOKYO FMホール
「Live Depot」の公開録画*1。MX TVでの放送は何度か見たことがあったけど、生で見るのは初めて。こんなに頻繁にMC入れたっけ?というくらいに大江千里がいちいち登場してきて、ちょっとブツ切りの印象が残った。曲数も少ないなあ。でも一緒にセッションした「ジャンバラヤ」は良かったね。HARCOはアコーディオンを演奏。
このライブの数日前から突如「シンクロの世界」ブームがやってきて、当日までそればっかり聞いていたんだけど、やっぱり俺はその頃のHARCOが好きだなあ。この日のライブを見て再確認してしまった。今のHARCOも悪くないけど、あの頃の「若き思想家」然として才気溢れていた時期を見た者としては、やはり今のHARCOは物足りない。(というか、もはや比べる方がナンセンスなんだと思うけど)
「1分の1の地図」も、やっぱり当時のライブを思い出して違和感を抱く。「シンクロの世界」のレコ発ライブでHARCOはこの曲を1人で演奏して、それは絶対にHARCO自身に向けて歌っていた。歌詞を一つ一つ確かめるように、自らのタイミングで曲を進めていくその様は、それまでの25年間と戦っていたように見えた。
「ああ、この男は過去と闘い、今新しい一歩を踏み出そうとしてるんだ。」
(と。書いていました。当時のログに。うん、今俺過去ログ探しちゃった。あったのが驚きだよ。さすがに全文引用はしませんが。)
まあそれはさて置き、自分にとって「1分の1の地図」はそういう曲。それが2007年の今、ドラムがリズムを支え、奥さんがコーラスを入れる。それを生で見たときは「ああ、何か違うなあ…」という一抹の寂しさを感じずにはいられなかった。
でも、後日MX TVのオンエアを見てみたら「今のHARCOはこういうものなんだな」と素直に思えて、何かいいなあという気分にもなった。確実に時間は流れているんだな。当たり前だけど、実感したこと。
【セットリスト】
*1:といってもラジオ・ネットでは生中継している