MY GENERATION

SLN03に行ってきた。楽しいイベントでした。

SPIRAL LIFEというバンドが自分にとってどういうバンドなのかを考えたんだけど、これが結構難しくて。勿論大好きなんだけど、いわゆる「俺の心のベストテン」1位になったことは決して無いんだよね。足しげくスパイラルのライブに通った訳でもないけど「ライブを見たことが全く無く、自分の中で伝説化している」ということもない。覚えてる限り、2回ライブを見に行った。明治大学の学園祭と横浜アリーナ。リアルタイムでスパイラルかL⇔Rかでいえば、間違いなくL⇔R派だったし(ああ、そういえば今日は盟友L⇔Rがかかっていなかったじゃないか!ちょっと悲しいぞ)、思い入れでいったら初期AIRの方がハマっていた。

なんだろうな、自分の周りにいわゆる『コアなファン』が多くて、その人たちの濃さと比べると俺はそこまででもない、という思いから「ファンです!大好きです!」というのを憚ってしまうというのはあるかもしれない。(ちなみに俺の中ではナンバーガールもそんな感じ。好きなんだけど、余りにも濃ゆいファンが周りに多くいたので「僕はライトファンですよ」という注釈が常について回ったというか)

じゃあ「90年代に聞いていた数多くのバンドの中の一つ」で片付けられるかというと、それは違うんだよなあ。やっぱり繰り返し繰り返しCDを聴きこんでいたことは事実で、っつーかそれは今日大音量で聞きながら気づいたんだけど。とにかくどの曲も結構歌えるんですよ。覚えてるもんで。覚えてるというか、染みついている?

でも、当時CDを聞いて何を思ったのかとか、数少ない生で観たライブのことは全然覚えてない。「FLOURISH」のナンバーを聴きながら思い出すのは五反田とか代々木の駅の風景で(通学時のBGMでした)、前述の明治大学の学園祭は前日までサークルの旅行に行っていて、それで酷い二日酔いになって気持ち悪ぃーとか言いながらお茶の水に直行して、ライブに行く前に当時通い詰めていたCD屋に寄って「これからスパイラルのライブに行くんですよ、でも二日酔いで気持ち悪くって」と顔見知りの店員に言ったら「これ効きますよ!」つって胃薬をくれたことの方が思い出深い。(長い)

昨日貼った「WHY DON'T YOU COME WITH ME? @POPJAM」は、それもサークルの合宿中とかだったかなあ?宿でみんながBGMとして聞き流している中、俺だけ心の中で大興奮しながら見ていたのを覚えている。いや、それ以上にあの曲っつったらタワーレコードのCMでさ(笑)録画したビデオを何十回とリピートして見たよ。

そうやって実際の音楽だけじゃなくて、ちょっとしたエピソードとか周りの風景とかが一緒くたになって思い出としてこびりついている。それは珍しいことでも何でもなく誰にでもあることで、いわゆる「青春」と呼ばれるのはこういうことで。そういう意味では、間違いなくSPIRAL LIFEは俺の青春の1ページなんだと思う。

SPIRAL LIFE BOX SET(DVD付)

SPIRAL LIFE BOX SET(DVD付)

買うつもり無かったんだけど欲しくなったよ。

決して再結成は有り得ないバンドだけど、だからこそ青春の1ページとしていつまでも残り続けるのかもしれない。勝ち逃げ上等。「90年代ナメんじゃねえ!」とは至極名言であります。ええ、パンツ被って(文字通りの)AIRギターを披露した人が今日言ってました。