DCPRG解散

忙しさに甘えてライブすっ飛ばしたら今日で解散したらしい。余りの急展開に、速報をもらった電話に対して「へぇー」しか言えなかった。

その電話で軽く聞いた限りだと、いわゆる「やり尽くした」「やることが無くなった」だと。まあ、そうですよね。そう言われたら「ああ、そうだろうなあ」と思う、昨今の展開。

2月のライブはレポを書いてなかった。当時のメモを某所から転載。

客が少なかったのは、平日だから/生中継があったから/次のライブがすぐあるから/みんなデートコースは卒業して菊地ジャズに行ってるから/そっちのチケ代が高いから
構造3のイントロがCDに忠実/ハノイのイントロ引っ張るところがカッコよかった/ジェイソンの右に誰かいる!と思ったらカメラマンだった/坪口さんのクレイジークライマーみたいなシンセが気になる/ハノイのキメのフレーズがイカれた音で素敵/全体的に踊りが足りない/ヘイジョーよりFAMEが聞きたい/ゴセッキー結婚おめでとう/野球やる?麻雀やる?/デリヘル呼んだことある人ー?→芳垣さん紹介(ひどい)/さすがにセットリストに飽きを感じる (ついでに坪口さんのショルキーも見慣れてきた)/でもアンコールの「S」は良かった/でもそれ一曲で終わりは寂しい

要は「選曲の変わり映えの無さに、さすが飽きを感じる。客も減ってる。でも新作出たら変わるだろう」という感じで。

で、新作。正直、難解だと思った。単純に今までと比べて踊りづらい。グルーヴよりも抒情性を重視。まあ、これも聞きこむうちに慣れるんだろうと思っていた。でもその一方で「この先どうすんだろうな」とも、ちょっと思った。そうしたら、その通りだったので「へぇー」しか言葉が出なかった。

ただタイミングとしては意外だった。今日とは。もう1回くらい何かあってもいいんじゃないかと。でも「解散ツアー」だなんて似合わないからなあ、これでいいか。そもそも2007年まで続いていることが予定外だったバンドな訳ですしね。PEALOUTKEMURIみたいに『解散』に仁義を通すバンドとはまるで真逆だけど、これはこれで潔いと思う。


自分にとって相当にライブのプライオリティは高いバンドだったのに、今、特にショックは受けてない。余りにも突然だったから現実味が湧いてないだけかもしれないが。…ああ、あれか。ライブは凄く好きだけど、いわゆるロック的な思い入れとかが無いからか。物語性が全く無いんだ。バンド幻想とか共同体とか、そういった類のものが。だって傭兵部隊だもの。任務を遂行したら自分の故郷に帰っていくだけだ。そう考えると長い任務だった。お疲れさまでした。

デートコースを聴くようになってから、間違いなく自分の音楽の趣味は広がった。デートコースを聴いてなければピットインに行くことも無かっただろうし、変拍子で踊る楽しさも知らなかったはず。そうやって考えると、自分にとって凄く重要なバンドだった。ロック的な思い入れは無かったけど(しつこい)。

しかし、ますます俺の生活から踊りが減っていく。ダンス・グルーヴを得られる場所が無くなっていく。もっと踊りたいのに。そのことに気付いて、初めて寂しさを感じた。