サンボマスター@CLUB24

SHELTERワンマン即日完売!ですが、一度見てみたい。という訳で5バンドのイベント@クラブ24まで足を運ぶ。平日なのに。

ワンマン即日完売の割には、、、といった感じの客入り。壁際には椅子とテーブルが並んでたし。ま、5バンドだしなあ。

トリで登場、サンボマスター。セットチェンジの試し弾きの時点で「あ、やっぱり面白いな」と思った。顔じゃないですよ(笑)。音が。使ってるコードの感じとか、いわゆる日本語青春パンクのバンドからは絶対出てこない雰囲気。今いろんなところでかかりまくってる「そのぬくもりに用がある」からは、どうしてもイースタンとかハスキンとかを連想すると思うんだけど、アルバムを通して聞いたら全然違うということがわかる。ギターのカッティングとか、歌い方とか、どことなく黒っぽいんですよね。前にスクービーと比較されてて、その時は「全然違うじゃーん」と思ったんだけどアルバム聞いたらそれも納得。

「今日は何だか」をSEに入場。ボーカルの山口がギターを鳴らし、歌いながら登場(笑)。この曲が似合ってる。

TVでライブを見たときにも思ってたけど、演奏が上手い!ドラムもベースも、そして山口のギターも。轟音で圧倒させるところと、アルペジオで聞かせるところのコントラストがとても良い。顔に似合わずアルペジオがとても綺麗。(出たー、顔ネタ)

ライブ前半はちょっと音が小さかったり、また客も少なかったりで(結局50人くらいしか居なかったんじゃないか。前の方には30人くらい?)イマイチ盛り上がれなかったんだけど、「朝」で空気が一変する。ナンバーガールの「日常に生きる少女」を髣髴とさせるイントロ。気持ちの良い音圧。また、この曲もメロがソウルっぽいというか。ここでグッと引き込まれる。

そうそう、どの曲も最初にちょっと弾き語りっぽいパートが入るんだけど、それがちょっとナンバーガールっぽい(笑)。ギターの音も似てる場面がある。

最後(といっても5曲目)に「そのぬくもりに用がある」をやったんですが、これが凄かった。明らかにこの曲だけ熱気が違う。たぶんライブで物凄い勢いで育ってきてる(育てられてる)曲なんだと思う。今サンボマスターを見に行く人が一番求めてるのはたぶんこの曲で、その「求められてる感じ」がこの曲を引き上げてるっていうか。

その冒頭での弾き語り。

嘘で歌うなら、どうかやめてくれないか
儲けたいだけなら、他へ行ってくれないか
僕はあなたがたに本当のことを言いたいだけの男
だからあなたがたに用があるんだ

こんな感じのことを歌ってた。文字にすると陳腐かもしれないけど、その場では誰もそんなことは思わないはず。説得力がありすぎる。

アルバムを聞いてスクービーと比較することに納得をしたのだが、ライブを見て連想したのは上記の通りナンバーガールと、実はウルフルズ。あの高揚感はウルフルズと通ずるものがある。何度も書いてるけど、ソウルなんですよね。確実に。弾き語りのボーカルとか、トータスと凄く似ている。

「あなたがった」の「がった」が、確実に「gotta」なんですよ!(笑)

これは勿論トータスを真似している訳ではなくて、二人ともバックボーンが一緒なんでしょうね。そういえばウルフルケイスケが「サンボマスター最高!」とウルフルズのオフィシャルに書いてたな。ものすごく納得。

そのぬくもりに用がある」だけでは、決してその全てはわからないと思う。でも敢えて言う。「そのぬくもりに用がある」を聞くために、今やってるツアーに行く価値はあると思う。

【セットリスト】

  1. 美しき人間の日々
  2. さよならベイビー
  3. Oh ベイビー
  4. そのぬくもりに用がある
    〜Encore
  5. 愛しき日々

(投稿日: 2月 3日(火)22時32分56秒)